
副業・兼業を認める企業続々。その背景とこれからの行動指針:独立起業のススメ(4)
そもそも副業禁止就業規則は、基本的人権に反する規定!
副業や兼業を禁止する就業規則を改正し、認める企業が続々増えています。
そもそも、就業時間以外で、何をしようが個人の自由。
労働契約と就業規則は、契約で定めた就労時間内における義務責任規定と、就労時間外
における就業上の情報の漏洩、会社の機密を他に洩らす・提供することを禁じる規定
の範囲に限るもののはずです。
今まで、憲法に規定する基本的人権に反する規定と問題視されてこなかったのが不思議
なのです。
まあ、就業規則で禁止されていようと、退職して独立や起業を、と考えていた人は、関
係なく準備したでしょう。
副業も、ばれないようにやっていた人も普通にいたはず。
それがここへきて、副業・兼業をむしろ積極的に認めるようになってきた。
むしろ、その副業・兼業をオープンにして、できれば自分の企業でもやってみたら、と
いうところまできた。
随分ムシのいい話です。
副業・兼業解禁の理由は、辞められると困るから?
その手のひら返しの背景は・・・。
一つは、今後厳しさを増す少子高齢化社会による、働き手の減少に企業がどう備えるべき
か、真剣に考えざるを得なくなったから。
なんとか現状の戦力を辞めないように、囲い込みたい。
だから、そのためには、副業兼業も自由にやっていい、と色目を使い始めた。
ついでに、副業・兼業をやる人、やろうという人は、自分の会社や仕事になんらかの不満
を感じるからかもしれない。
それならば、そうした副業・兼業を認める。
あるは、有望ならば、自分の企業の事業として手掛けてもよい、その責任者として独立し
た事業を起こすサポートもしよう・・・。
ものは言いよう、考えようです。
「働き方改革」は、「生活改革」「生き方改革」につながる
もう一つは、例の「働き方改革」というスローガン。
会社に出勤してこなくても、自宅やサテライトオフィス、家の近くのカフェで仕事をしても
結構です。
テレワークというやつです。
こうなると、会社の仕事をしている時間と自分の時間を自由に入れ替えたり、保育や介護や
起業準備や友達付き合いや情報集活動や、婚活や・・・。
もろもろ、都合に合わせて、仕事をすればいい。
結果を残せば・・・。
これが進んでいくと、労働契約が、仕事を請け負う、仕事を委託・受託する契約の性格に変
化していきます。
副業・兼業がOKになる。
自宅で自由に働けるようになる。
自由に使える時間が増える。
喜ぶべきことではありますが・・・。
よくよく考えてみれば、独立・自営の人間の働き方に近づいていく。
そしてある時、会社から、雇用契約を、仕事の請負契約に切り替えませんか、などという申
し入れが来るかもしれない・・・。
いきなりということはないでしょうが、将来にはそうなる可能性があると考えておいた方が
いいかもしれません。
いやいや、ここは逆転の発想。
こうした副業・兼業、在宅勤務、テレワーク状態においてこそ、独立・自営、起業に備える
絶好のチャンス!
そう考えて、時間を大切に使っていくことをお薦めします。
「働き方改革」は、これからの自分の「生活改革」「生き方改革」と言い換えることができ
るのです。
思い起こす30年前の独立起業
私は、30年前に独立起業しました。
その数年前、いろいろなことがあり、もがき、悩みました。
けれども、目標は変えず、捲土重来を期して、その日に備えました。
日々サラリーマンとしての充実した生活を送りつつ、
一方で、家族には相当のストレス、負担をかけもしましたが・・・。
限られた時間を、なんとか有意義に使い、会社設立の準備と、起業時の事業活動の立ち上げの
準備を行いました。
30年前の今頃、満を持して、勤めていた、お世話になった会社を辞することを申し出ました。
単身赴任生活にピリオドを打ち、我が家に戻り、会社設立準備と、設立とほぼ同時に行わせて
頂くことになっ経営者向けセミナーの開催準備に入ったのが、1997年12月のことです。
副業経験はありませんが、独立の準備は、会社員として日々の仕事をこなす中で行い、仕事以
外の時間に、支援してくださる方々との打ち合わせの機会を作り、話を詰めていきました。
30年の経営コンサルタントとしての起業・独立・自営生活。
好きで、自分に向いたこの仕事を、悔いなく、充実してやってこれたと思います。
副業・兼業が、独立・起業のチャンスに
初めはおぼろげだったものが、次第に具体的に、そして信念をもって、目標化できるようになる。
だれもが、そうした、想い・願いを持ち、現実のものにできるチャンスはあると思います。
自由度を増した副業・兼業が、主業・専業に替わるチャンスもきっとあるでしょう。
好きなこと、向いていることを仕事にできる幸せ。
なにものにも替えがたいものです。
それを自己実現のためとするか、社会的貢献のためとするか、あるいは家族の幸福のためとするか、
それは人さまざま・・・。
あとは、行動するかしないか、実現するかしないか・・・。
チャレンジする価値はあります。
だれもがチャレンジする権利を持ち、チャレンジする機会を持っています。
そして、実現できます!
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【独立起業のススメ:ラインアップ】
◆オタク生活は、独立自営・ジタク事業主への出発点:独立起業のススメ(1)
◆コンプレックスは、自尊心・うぬぼれの裏返し?:独立起業のススメ(2)
◆独立・起業に役立つ簿記知識。日商簿記3級取得を!:独立起業のススメ(3)
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起業・副業に必須の自社・自分サイト創り。
その手始めは、自社・自分オリジナルドメインの取得!