脂肪肝が血液検査でわかるように:島津製作所・聖路加国際大学の共同研究で

健診のエコー腹部超音波検査で、脂肪肝が消えた!

今年2018年8月に受診した健診で、これまであった脂肪肝がなくなったと嬉しい判定
があった私。

元々、痩せているのですが、体質的に脂質異常症で、中性脂肪がかなり高く、血圧も
少し高め。
ずーっとリピディル(中性脂肪用)とブロプレス(降圧剤)両方を服用していました。
今年初めから、健康に不安があるかみさん自身の食生活改善に付き合う形で、ご飯の
量、糖質、塩分、脂質もかなり減らしての食事を継続。

その結果、体重が減り、血圧も低くなってきたように感じて、1ヶ月ほど降圧剤をや
めてみました。
そして、2年に1度くらいのペースで受けている生活習慣予防健診を8月に受診。
その結果、数十年ぶり?に中性脂肪値が基準内に。
血圧も安定。

そして、ずっと10年以上大事に抱えていた脂肪肝が、エコーでは消えてなくなって
いました。
ここ数年担当してくれている医師が、「別の人かと思った」と・・・。

※上下、2枚のうち、上が、今回の結果。下が、2016年5月の結果。
それぞれ、右側がそれぞれの前回の結果です。
今年、脂肪肝がなくなりました。
メタリックシンドローム非該当判定ですが、脂質異常症で、これまでは脂肪肝でした。

その脂肪肝ですが、こんな報道がありました。

脂肪肝が、血液検査でわかる!:腹部超音波(エコー)検査は不要に!

2018年10月24日に、プレスリリースされた

聖路加国際大学と島津製作所による共同研究の成果発表
「非アルコール性脂肪性肝疾患の有無を判定するバイオマーカー」を発見

というニュースです。
その公開情報から、ポイントを以下に引用しました。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
両者は2015年2月から「人間ドックの血清オミックス解析による疾患関連マーカーの探索」
をテーマに共同で取り組んできた、予防医療に資する検査法において、
「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD:Non Alcoholic Fatty Liver Disease)
の有無を判定するバイオマーカー」
を発見した。

NAFLDはそれ自体、肝硬変、肝がんなどの重篤な肝疾患につながる可能性のある
疾患というだけでなく、肥満や糖尿病・心血管疾患との関連も注目されていた。
そのため、簡便な診断・発症予測は重要な課題だった。

共同研究では、聖路加国際病院附属クリニック予防医療センターで人間ドックを受
診した3,733人(平均年齢51.8歳、男性2,252人・女性1,481人)を対象に。
脂肪肝は腹部超音波検査で診断し、採取した血清のメタボローム解析に、同社製の
ガスクロマトグラフ質量分析計を使用。
NAFLDと診断された826人を健常者群と比較した結果、検討した代謝物135種類の
うち最も強い関連を示したのが、グルタミン酸とα-ケトグルタル酸、バリン。
これらの代謝物はNAFLDの判別に有用なバイオマーカーであることが分かった。

※詳細は、上記リンクから見て頂けます。

 

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

これにより、脂肪肝は、健康診断で血液検査で調べれば早期発見できるようになり、
肝硬変や肝臓がんへの悪化を防ぐ可能性が期待でき、2020年の臨床応用を目指すと
しています。

NAFLDは、非アルコール性というようにお酒をあまり飲まなくても、肝臓に脂肪が
たまる病気で、進行すれば肝臓がんになる恐れともされています。
生活習慣病との関連も指摘され、日本には1千万人以上の患者がいると言われます。

従来、脂肪肝の診断には超音波検査や肝生検などが使われ、高額な費用がかかるな
ど問題がありました。
この研究結果によりその問題が改善・解決される可能性が出てきたわけです。

実際私はほとんどお酒を飲みませんが、脂質異常症で脂肪肝持ちでした。
今回の、エコーによる検査も基本の健診にオプションとして追加し、3000円近く
追加料金を支払ったかと思います。

しかし、脂肪肝以外に、胆石や腎のう胞なども持っているので、エコーをやめるわけ
にはいかないのがちょっと残念ですが・・・。

いずれにしても、血液検査で簡単に脂肪肝の有無が分かるのですから、メリットは
かなりのものになることは間違いないですね。

 

広がるノーベル賞受賞田中耕一氏の質量分析技術の応用分野

この共同研究に用いられたのは、2002年にノーベル化学賞を受賞した、島津製
作所の田中耕一氏による質量分析技術。

受賞後、その技術を用いてのさまざまな研究が盛んで、成果にもつながっています。

当ブログサイトの関連ブログサイトである、介護相談.net でも
アルツハイマー病を安価に発見できる検査法発表、国立長寿医療センター・島津製作所チーム (2018/2/22)
田中耕一シニアフェローの島津製作所が、アルツハイマー病検査業務 (2018/4/21)
の2回にわたって、認知症で多くを占めるアルツハイマー病の検査方法の実用化に
ついて取り上げました。
チェックして頂ければと思います。

医療技術の開発において、私たちが最も望むのは、安価に、簡単に種々の検査を受
けることができ、早く、正確な結果を得られること。

最近同様に多いのが、ノーベル生理学・医学賞受賞の山中伸弥氏によるiPS細胞を
用いての医療分野の研究開発に関するニュースです。
これについては、後日最近の報道からピックアップして紹介したいと思います。

また、本庶佑教授が、がん治療に貢献した研究で、ノーベル医学生理学賞を受賞し
たことが目新しいですね。

その都度強調されるのが、基礎研究の大切さ。
何ごとも基本・基礎が大切ということですが、それプラス、独創性も不可欠である
ことは言うまでもないですね。

 

------------------------------------




------------------------------------

関連記事一覧