
保育機能付きシェアオフィス、コワーキングスペース、増加中!
前回と前々回、企業主導型保育所頼みの待機児童対策の変わらぬ状況を以下で紹介しました。
◆企業頼みの待機児童対策:企業型保育所の保育サービス確保に企業努力を期待 (2018/4/5)
◆事業所内保育所、子育て世代社員囲い込みに必須:トヨタ国内最大級の事業所内託児所開設 (2018/4/7)
企業内・事業者内保育所とは違いますが、現実的に、こういうニーズに対応できる保育施設が
あれば、ということで、もう2ヶ月以上前になりますが、2018/2/2付日経で、
◆「保育機能付きシェアオフィス、世田谷区が設置支援 18年度
と題したレポートが取り上げられました。
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東京都世田谷区が、子育て支援施設「おでかけひろば」内の2カ所、オフィスビル内の2カ所
に、机やインターネット環境を整備し、保育士を配置するキッズスペースにはベビーベッドや
絵本、遊具などを置く。
3歳未満の子供を持つ親が、週何日間か働きたい場合の保育の公的な受け皿としてニーズに対
応する。
これと同じ主旨の記事が、2018/4/11付日経掲載の、
◆「共用オフィス使いこなす 空港内・保育OK…多彩に」。
空港内や商業施設内などで、コワーキングスペースを設置した事例報告でした。
どちらもリンクした記事で、詳細を見て頂ければと思います。
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「シェアオフィス」と「コワーキングスペース」。
名称は違いますが、機能は同じ、というところでしょうか???
どちらも東京都区内ならでは、という感じがしますね。
後者の記事では、<働き方改革>とつなげての紹介みたいな感じですが、どうも日経さんは、
ナンでもカンでも働き方改革とつなげたいらしい。
働く方は、改革はどうでもよく、自分の生活や事情に応じて働きたいだけ、働く方法を工夫
したいだけ。
その希望の基本は、仕事の種類・性質や時間帯に沿った施設があるかどうかにあります。
前者では、世田谷区=行政が、利用者の費用の一部を補助金で負担するからでしょうか、後
者の民間施設の利用料と比べると、かなり安いのが特徴です。
民間の4時間で1万9500円から、という費用を払っても収益を得ることができる仕事となる
とかなりハードルが高いですね。
ここでも東京だからこそ成り立ちうる、という気がします。
しかし、地方再生・地方創生や若い世代の流入・定着を課題とする地方自治体が、世田谷区
の試みを参考に、独自の取り組みや子育て支援のための仕事の場として、シェアハウスやコ
ワーキングスペースの提供や利用支援を打ち出してみる価値はあるのではないでしょうか。
それぞれの地域の事情・特性とニーズの有無・内容などを検討した上で、公共施設を用いて
実験的に行ってみること、推奨したいですね。
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