人生100年時代。おばあさんの時代の長生きリスクにどう備えるか

15~64歳の女性就業率は過去最高を記録!

そんな中、 2018/3/30付日経夕刊に
「「おばあさんの時代」 2050年、5人に1人が高齢女性」
と題した記事が掲載されました。

----------------------------------

現在、65歳以上の高齢女性は全人口の15%程度だが、2050年には21%に。
5人に1人がおばあさんになる。

そのなかで、65歳以上の就業率は、男性31.8%、女性16.3%と差がある。
また男女の賃金格差も大きいまま。

 

こんな状況と予測をにらみつつ、女性の長生きリスクについての、宮木由貴子
第一生命経済研究所主席研究員への
「人生100年 女性に長生きリスク」
と題したインタビュー記事も併載されていました。

---------------------------------

同氏は、最近発表した「人生100年、子に先立たれる女性が増える?」と題した
リポートで
超高齢化社会では、子が親よりも先に逝く逆縁が増える、と指摘。

子供に老後を頼るどころか、子供に最期をみとってもらうという、これまで普通
に願えたことが
かなわなくなるかもしれない。
また、今まで専業主婦だった女性が中高年から新しく仕事を始めるのは難しい。

こうした想定から、今後高齢者が心がけるべき点を提案しています。 

そして、2050年に100歳以上の人は50万人を超えるとして、
高齢者が長く自立して生活することは次世代以降の世代を守ることにつながること。
テクノロジーの進化やネットワークなどを活用しつつ、人々が生涯現役の意識を持って
働き続け
られる社会、参加し続けやすい社会を構築する必要がある。

と結びます。

-------------------------------------

◆「長生き」をリスクにしないために。



--------------------------------------

ここでもやはり、心構え的な問題提起に終わっています。
狭い視野での論述。特に経済的な側面からの年金問題に踏み込んではいません。

まあ、個人レベルではどうしようもないことなので、それはそれとして、少しでも
収入の足しになれば、という意味での社会参加提案。それも大切なことですが・・・。

その程度では、現役世代の負担を軽減することには、ほとんどならないでしょう。
なにしろ現役世代は、種々の社会保険料負担だけでもがんじがらめになっているの
ですから。

現状の高齢者がどうするか、よりも、現役世代の女性が、これからどうすべきか。
その女性を支援するために、国や行政はどうすべきか。
これが、中長期的な重要・優先課題と思います。

個人的には、今のお年寄りは本当に恵まれていると思います。
医療でも介護でも・・・。
もちろん個々の事情の違い、個人差はありますが・・・。
社会との交流の場としてのデイサービスも利用できます。
家族介護で守られている人も多い・・・。

それに比して、子育てと介護のダブルケアを抱える現役世代がどんどん増えている・・・。
逆縁で、身寄りがなくなってしまう高齢女性は、これまでの人生を考えれば、恵まれ
ていたことの方に思いを致すべき。
厳しいですが、そう思います。

基本的には、子は親のためのもの、人ではありません。
子は、自分の子どもを成長させ、自立させることを優先し、責任を持つべきです。
自分に子どもを縛り付ける権利はありません。

世代継承の基本は、まずそこからと考えています。

現状の高齢者には、まず自分たちの世代は、概ね恵まれていることを自覚し、感謝の
気持ちをもって欲しいと常々思っています。
無論、前期高齢者の私は、その気持ちを十分もっているつもりです。

 

******************

親と子、リタイア世代と現役世代の望ましい在り方

ひとりになっても、なんとか子に頼らずに老後の生活を送ることができるように。
女性に限らず、男性もその心構えを持ち、備える努力が必要です。

女性は、長寿命ゆえ、その可能性が高い。
それだけに、その心構えが、単なる心構えに終わらぬよう、備えを行うための行動に
つながるよう、つなげるよう、現役世代の時期から努めて頂きたい。
そう思います。

もちろん、政治や行政は、そのための支援を強力に進める責任を持つことは言うまで
もありません。

各種シンクタンクは、そうした問題提起・政策提案を最優先に行うべきとも常々考え
ています。

====================================================================

【ファイナンシャルアカデミー 『定年後設計スクール』】

私たちの多くが不安を持つ定年後の生活。

「自分や親の医療や介護にかかるお金が心配」
「定年後も生きがいを持って仕事や趣味に取り組みたい」
「年金・保険・税金・資産運用などの、正しい知識を身につけたい」

「長生き」をリスクにしないで、豊かに生きがいを持って暮らす時間にしてほしい・・・
これまで延べ43万人にお金を人生の味方につける方法を伝えてきたファイナンシャルアカ
デミーが、こんな想いで開講したのが、この『50代のための定年後設計スクール』です。

⇒ https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=2ZEO33+1JDVBU+1IRY+2T8BZN

====================================================================




関連記事一覧