同性婚は、marriage と呼ばずに partnerage と呼びたい:結婚、してみませんか-3

2015年3月31日、同性パートナーを「結婚に相当する関係」と認め
証明書を発行する、全国で初めての条例が東京・渋谷区区議会で可決
され、成立したことが話題になりました。

「パートナー婚」と表現しているので、一応「結婚」とは違うという
意味合いを持たせているのでしょうか。

その感覚・意味の違いを表現することに、私も賛成です。

男と女の3つの組合わせのすべてを結婚 marriage と呼ぶのではなく
男と女の組合わせのみ 結婚 marriage とし
同性婚は、パートナー婚、partnerage と呼ぶ。
そうですね、日本語で表現すると、縁婚(響きが今ひとつでしょうか?)
とか・・・。

別の表現をすることが差別、と言われればどうしたものか、困ってし
まいますが、カップルの子どもをつくること、持つことにつながる異
性間の結婚と(養子縁組という形はあるにしても)血縁として世代を
継承していくことがない同性間の結婚は本質的に違うのではないか、
と考えるからです。

もちろん、異性間結婚が子どもを必ず持つことになるとは限りません
が・・・。

あとは、社会の単位として、異性夫婦以外のカップルをどのように認
めどのように運用するかというとても大きな課題が存在します。

これはほんとに難しい・・・。

 

今回の後述する転記Ameblo投稿は、2012年11月23日。

その時から、3年以上経過し、LGBTの権利としてかなり取り上げられ
社会がそれに伴って変化・対応してきていることが分かります。

遡ると
・2001年、オランダで世界で初めて同性婚を合法化
・2003年、米マサチューセッツ州最高裁で同性婚禁止を違憲判決
・2011年、国連がLGBTへの差別を人権侵害と位置付ける決議を採択
・2013年、米オバマ大統領が2期目就任演説でLGBTの権利保護に言及
・同年、米連邦最高裁が婚姻を男女の関係に限定した連邦法を違憲判決
・2015年、米アラバマ州が同性婚合法化で、37州が合法化

そして
2016年6月、アメリカの連邦最高裁が全米で同性婚を認めるべきかの判断
を出す見通しとなっており、世界が注視している状況です。

人間の根源的、根本的な権利と義務を問うことになる同性婚問題。
法律上の問題としてだけでなく、宗教的な問題もあります。

アメリカのTVドラマを見ていると
男性カップルのキスシーンや抱きあうシーンが当たり前になっている時代。

LGBは、紀元前の時代からあったのですから
何千年かかって、権利としてのあり方がオープンになってきたわけですね。


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Ameblo編・第3回:「同性婚」で変わる結婚?

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アメリカでは「同性婚」を法律化する時代。

「同性婚」が社会的・法的に認知されつつ あります。

この場合「結婚」とは何かの定義が、完全 に?変わる事態になりますね。

同性間の婚姻を社会的に認知されることを 法律上求める意志。
結婚という手続きが目的になり、手段になるんですね。

どうも人間自体は、シンプルな存在だと思うのですが、
自らややこしくすることも好きなようです。

愛し合うカップルとして認められたいという思い

夫婦(夫夫、婦婦も?)という二人の間には誰も介在することができない
という、ある意味、権利の主張。

それと、相互に自分の伴侶であるという証し・誓い
(保証はないのですが・・・。)

その3つの要素がからんでいると思います。

確かに、人間社会には、「男」と「女」の
2つの「性」しかなく、組み合わせとしては3 通り。

そのすべての組み合わせで「結婚」「婚姻」 のパターンを
認めようという話。
シンプルと言えばシンプル
複雑と言えば複雑・・・。
複雑を多様性と呼び替えると、なるほど、となるでしょうか・・・。

形式としての「結婚」
事実としての「結婚」

5人に一人は50歳になっても結婚しない日本の男性。
同じく10人に一人の割合の日本の女性。

することが当たり前でなくなった「結婚」について
別の視点で考えるべき時代になりました。

(2012-11-23:Ameblo投稿)

 

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2012年11月24日からAmeblo で22回に亘って、結婚をテーマに投稿。
その投稿を転載し、メモを追加しての<結婚、してみませんか>シリーズです。

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