夫婦・家族が、社会のユニット:結婚、してみませんかー9

孤独を感じるのは、社会から取り残された感覚を強く意識するとき。
話し相手、相談相手がだれもいない不安。
それがいつまでも続きそうなことで増幅する不安。

ならば、自分で一つの社会を作れば、解消されるはず。
そこで結婚・・・。
ちょっと短絡していますが、結婚にはそういう要素がある。

取り残された存在ではなく、だれかと繋がっているという安心感を
結婚して夫婦社会を作り、子どもを持ち、家族社会を作ることで
獲得する。

前回述べた内容
生涯未婚も孤独死も怖くないけれど:結婚、してみませんか(8)
は、今回のテーマと結びつきます。

 

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2012年11月24日からAmeblo で22回に亘って、結婚をテーマに投稿。

その投稿をこちらに転載。
そこに別の観点も加えて結婚を考えてみる<結婚、してみませんか>シリーズです。

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 Ameblo編・第9回:「社会」ができる「結婚」!?

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「結婚」は、通常は夫婦というユニットの 最小単位の(組織)社会を
作ることを意味します。

もちろん当初から住まいを別々にしての結婚もあります。
一時的なものと決めているとか、初めから別居婚を前提としている場合など

単身者も社会的な存在ですが、これは外部社会との関係でのものです。

結婚での夫婦同居は、それ自体が一つの自発的な社会となっているんですね。

ここに子供が加わると「家族社会」ができます。
親と同居する、二世代家族社会、三世代家族社会にも発展?します。

その中に複数の単位社会があることになります。

しかし、結婚したけれど、イメージしていた ものと違う。
伴侶や嫁姑の関係がギクシャクし て、精神的にきつい、つらい、
孤独を感じる、 などということもあります。

それはいずれ解決できるかもしれませんし、
できずに破綻を招く、解消に至るかもしれません。

厳しく考えるならば、夫婦社会や家族社会も、
人と人の関係の在り方なので、そういうリスクも本来想定内です。

ならば自分たちで、あるいは他の助けを借りて対処いかねばなりません。

でもやはり、温かく理解し合い、支え合い、末永く続いていく
夫婦社会・家族社会でありたい、あって頂きたいと思います。

夫婦や家族としての、素敵な社会生活を自然に送ることができれば と
思います。

始まりはさほど愛を感じなかったけれど、日々 送るうちに愛を感じ、
新たな愛が生れ、何となく強く確かな愛、絆になっていく・・・。

付きあっているうちに深まっていく愛。
同棲 しているうちに確かになっていく愛・・・。

そこからの夫婦社会、家族社会の形成・・・。
人と人の社会の自然な営みと思います。

 

(2012-12-1 投稿記事、転載)
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夫婦社会の解消・破綻で生まれる親子社会を大切に!

少子化対策云々と言われていますが、働く女性からは、多くの疑問を
突きつけられています。

その中に、マイノリティの声として
未婚・非婚の母と子のみ、あるいは父と子のみの親子・家族世帯の生活の
厳しさを訴える現状を伝える記事や情報をよく眼にします。

結婚という形式を踏まずに生まれた非嫡出子の人権問題も、このところ
多く、大きく取り上げられるようになってきました。

しかしその問題に対する法制の整備・改定や、社会福祉制度の改善・
改正の動きは、具体的・現実的に見ることはほとんどありません。

優しいはずの日本人が、こうした面には、けっこう冷淡です。

 

すべての子どもに、生きる権利と教育を受ける機会の平等の権利を!
社会の公共・共有の責任として、困難な状況にある親子社会を支援する
制度・文化・風土をこれからどのように整え、拡充していくか・・・。

こうした問題がまず問題視されないことが、大きな問題と思うの
ですが、ここでは日本は、問題先進国ではなく、問題後進国と言える
のではと思います。

政治家の意識の低さが、すべての元凶です。

同性婚も一つの社会として認めてほしいという願いの現われ!

同性婚の法制化の勧告を、と日弁連に申し入れ、という記事を
先日見ました。

同性カップルが被る、法の下の不平等性の例として
◆遺言書がなければパートナーからの相続が認められない
◆パートナーの健康保険の被扶養者に該当しない
◆公営住宅への入居が認められづらい
などの不利益を挙げているとのことでした。

このことは、やはり夫婦家族という社会の単位と同じように
同性婚家族を社会の一つの形態として認めることを求めたもの、
そう言えると思います。

そろそろ日本でも同性婚について、真剣に議論・検討し、判断
していくべき状況になってきたと思います。

何種類もの形態の社会が、重なりあっていできている社会。
それが広がっていく原点が夫婦社会・親子社会という単位社会。

その暮らしを支える社会的な仕組み、法を拡充していくことが
社会の使命・責務です。

 

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