
イクメンなど足元にも及ばぬフランスの「男を父親にする」産休プログラム:『フランスはどう少子化を克服したか』より(4)
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フランスが、出生率2.0に戻している、という話を聞くと
やっぱり、その理由・原因を詳しく知りたい・・・。
日本人女性による、実体験に基づくフランスの実情を知ることができる書
『フランスはどう少子化を克服したか』
(高崎順子氏著・新潮新書・2016/10/20刊)が発売されました。
その内容を、少しずつ紹介しながら、少子化社会と子育て・教育のこれから
について考えていきます。
「はじめに」
第1回:衝撃の実態・制度を、仏在住日本人ママが体験調査レポート
第2回:日仏の保育政策・制度の違いは、子育てに対する認識の違いにあり
第3回:親だけで子供を守り育てることはできないと考える仏社会
今回から、「第1章 男を2週間で父親にする」に入ります。
その1回目、通算第4回です。
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あちこちに子連れパパが
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この国では、父親の育児参加は当たり前の現象で、フランス語には「イクメン」
に当たる言葉がない。
その代わりがパパ・プール(めんどりパパ)という表現。
そんな内容から始まるこの項は、17ページから19ページ。
ほとんど省略しますから、ぜひ本書をお求め頂いて見て頂きたい!です。
その終わりは、
「男を父親にする」作業が、とても意識的に行われており、その代表が、出産後に
2週間取得できる「男の産休」。
短期集中合宿よろしく、パパ・トレーニングを行う期間。
と結んで、次の項に進みます。
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衝撃の、フランスの男性を「男にする」、ではなく「父親にする」、恐怖?のシステム&
プログラムの開講です?
日本の「イクメン」など、柔い、やわい!
足元にも及びません。
このプログラムがあれば、イクボスに頼ることもなく、イクボスを養成する必要もまった
くありません。
ジュテーム、ジュテーム・・・。
男と女の甘~い、あまーい関係を切り裂く、しかし、愛の結晶である子供との家族生活を
円滑に送るための、夫婦間の新たな愛情に満ちた関係と基盤を創り上げる重要なプログラム。
まずは次回、<14日間の「男の産休」> をお楽しみに!
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【『フランスはどう少子化を克服したか』構成】
はじめに
第1章 男を2週間で父親にする
第2章 子どもは「お腹を痛めて」産まなくてもいい
第3章 保育園には、連絡帳も運動会もない
第4章 ベビーシッターの進化形「母親アシスタント」
第5章 3歳からは全員、学校に行く
おわりに
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【高崎順子氏・プロフィール】
1974年東京都生まれ。東京大学文学部卒業。
2000年渡仏してライターに。
「食」を得意分野とし、著書に『パリ生まれ プップおばさんの料理帖』
(共著)など。パリ郊外在住。
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小林美希氏著
☆☆☆『ルポ 保育崩壊』(2015年4月21日刊・岩波新書)
※カスタマーレビューページ
☆☆☆☆『ルポ 保育格差』(2018年4月20日刊・岩波新書)
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稲熊弘子氏著
☆☆☆『「子育て」という政治 少子化なのになぜ待機児童が生まれるのか?』(2014年7月25日刊・角川SSC新書)
※カスタマーレビューページ
前田正子氏著
☆☆☆『保育園問題 待機児童、保育士不足、建設反対運動』(2017年4月25日刊:中公新書)
※カスタマーレビューページ