
男性育休取得は増える?:10月1日改正育児休業法施行
子供が2歳になるまで育児休業が取れるようになる改正育児・介護休業法が
10月1日に施行された。
2017/10/5付日経に、以下の2つの記事が掲載されました。
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最初は、
「DCM、育休3歳まで KDDI、非正規も2年に延長」
という記事。
ホームセンター最大手のDCMホールディングスが、育休取得を最長3歳まで延長。
KDDIが、正社員と非正規社員間の育休制度取得期間を格差をなくし、2年間に
統一したことを取り上げました。
DCMは、ずっと以前、20年近く前ですが、企業統合する前の一つの企業
の人事コンサルティングを行ったことがあったので、感慨深いです。
しばらく育休関連のブログを書いていないように感じて調べてみると
◆広がるか育休パパ。育児休業制度改定が目指す、パタハラ抑止と育休取得率2020年13% (2017/2/13)
という育休制度についての投稿が出てきました。
そのブログ中でも、今年2017年10月の改正育児休業法について触れています。
◆厚労省、率先して男性育休取得促進:10月改正育児休業法で、企業に個人への育休奨励義務、盛り込みへ (2017/1/31)
がそれです。
男性の育休取得を促進する必要性が最近強く主張されていますが、それを
牽引する動きとなるかどうか。
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もう一つの記事が、
「メルカリ、社長が2カ月育休」したことをレポート。
詳しくは、リンク記事をご覧ください。
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サイボウズの青野社長など、IT系企業トップの自らの育休取得は、時折発表さ
れ注目されていますが、一般企業トップまではなかなか広がりません。
(年齢層が高いせいもありますが・・・)
今回の両社もIT系の創業間もないスタートアップ企業で、やはり若い経営者だ
からこそ、といえるでしょう。
一般企業での男性社員の育休取得。
これについては、最近
◆2人目の子どもの時には、パパも育休を!:中小企業も可能にする取り組みを! (2017/7/12)
で紹介しています。
望ましいことですね。
どちらかというと、介護離職防止対策の方に目が行く、育児・介護休業法と制度で
すが適用・利用する社員数を考えると育児の方が、ニーズが大きく、若い世代の社
員には関心が高いはず。
男性の育児への関与は、国によって大きく違います。
このとき引き合いに出されるのが、フランス。
社会制度、インフラ自体が大きく違うので、すぐに真似ることなど到底無理ですが、
参考にはなります。
以下の当ブログのシリーズを、お時間がありましたら、チェックしてみてください。
イクメン。
制度上どうこうというのではなく、実生活上の役割としてのイクメンとしての行動。
これは、間違いなく広がっている。
最近のカップルや、うちの息子たち夫婦・家族を見ていても、そう強く感じます。
時代が変わりました。
微笑ましくもあり、(奥さんが強くて)可哀想にも感じるのですが・・・。
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出生率2.0のフランス。
日本人女性による、実体験に基づくフランスの実情を知ることができる書
『フランスはどう少子化を克服したか』(高崎順子氏著・2016/10/20刊)。
本書を紹介しながら、少子化社会と子育て・教育のこれからについて考える
シリーズ。
「はじめに」
第1回:衝撃の実態・制度を、仏在住日本人ママが体験調査レポート
第2回:日仏の保育政策・制度の違いは、子育てに対する認識の違いにあり
第3回:親だけで子供を守り育てることはできないと考える仏社会
「第1章 男を2週間で父親にする」
第4回:イクメンなど足元にも及ばぬフランスの「男を父親にする」産休プログラム
第5回:男の産休=出産有給休暇3日間+11日連続「子供の受け入れ及び父親休暇」=有給
第6回:日本にもフランス風に、イクメン養成初級プログラムを育児有給休暇制度で!
第7回:フランスのパパは、育児を手伝うのではなく、分担する!
第8回:出産ファースト、育児ファースト。父親産休は当たり前のフランス文化
第9回:家族政策の大転換に成功したフランス。家族制度を払しょくできない日本の少子化政策
第10回:10年余で実現・定着したフランスの「父親育児」システムの要諦
第11回:フランス人男性の、妊娠・出産、父親になることへの意識レベルは?
第12回:夫と妻の育児方針と家事分担をめぐる課題
第13回:子育て責任を強要されるかのような過剰父親育休制度の違和感
第14回:父親の育休取得推進策の前に、父親の産休制度の導入を
「第3章 保育園には、連絡帳も運動会もない」
第1回:日仏、保育園の持ち物比較
第2回:保育事業・運営は、保護者負担を最小限にすることも含むべき
第3回:格差ゼロ化のための保育事業の義務化・無償化は国・行政の最重要課題に
第4回:フランスはすべて認可保育園。認可基準の特徴は従事者の条件
第5回:看護師がいる、安心なフランスの保育園。その給与レベルは?
第6回:うるさいのが当たり前の日本の保育所とフランスとの違いの要因