
静岡文化芸術大学とダバオ市との交流から生まれた外国人技能実習制度による介護人材育成
2018/2/13付日経の1面『春秋』コラムに、ちょっといい話が載りました。
⇒ https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20180213&ng=DGKKZO26816090T10C18A2MM8000
浜松市にある、静岡文化芸術大学の学生が進めている、フィリピンのダバオ市
との交流譚です。
以下、簡潔に紹介します。
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フィリピンのダバオ市との交流を浜松市の静岡文化芸術大の学生が進めている。
まず7人で「HANDS(ハンズ)」という組織をつくり、中古の鍵盤ハーモニ
カ約60台をダバオの公立小など3校に寄贈。
現地を訪れて演奏の仕方を教え、帰国後、インターネット電話を使ってダバオと
浜松の学校の合同演奏会を開催した。
この草の根活動が発展し、2つの地域は介護人材の育成でも協力することに。
ダバオの人材を浜松が技能実習生として受け入れ、介護の仕事をしながら知識や
技能を習得。
帰国後は、現地に新設する介護施設で働けるようにする計画というもの。
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日本とフィリピンとの関係。
一般的に良好と思われてきましたが、ドゥテルテ就任後、一時期、反米傾向、中国
寄りの政治が目立ち、気に懸かっていました。
最近では、その政策に転換も見られ、少し安堵・・・。
また、昨年来、フィリピンを基盤とした仮想通貨(暗号通貨)NOAH COIN のプロ
ジェクトが日本をICOのためのメイン顧客ターゲットとして展開され、両国間の
より望ましい関係作りに寄与すると期待されています。
そうした派手な動きではなく、まさに草の根的に広がってきた、浜松・ダバオ間の
交流。
その課題として介護事業と介護人材、外国人技能実習制度とが結びつき、地道に進
められていくことは、非常にうれしいこと、望ましいことです。
既に、日本で介護の仕事に携わっているフィリピンの方々も多いはず。
昨年介護職にも適用されることになった外国人技能実習制度を活用する介護事業所
も一気に増えました。
昨日2018/2/20付日経夕刊では、相変わらず、外国人技能実習制度を利用する事業者
の不正利用が後を絶たない法務省報告が、掲載されていました。
⇒ 技能実習「不正」213機関 法務省通知 昨年、賃金不払いなど
もちろん、その中に介護事業者はないと思います。
この制度をより価値あるもの、実効性の高いものにするためにも、介護事業者は責任
をもって外国人介護職人材の育成・定着、そして帰国後の介護事業への参加までの道
筋をつけてもらいたいと思います。
浜松・ダバオ交流も、介護人材の養成が、現地での介護事業化をサポートするまで発
展するとともに、また別の根が生えて、新たな交流が生まれるように、と願います。
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