介護を分担する家族とのコミュニケーションを:家族介護「介活」の進め方(3)

【「介活」定義】

1.家族・親族などを介護する人にとっての「介活」
1)これから介護をしなければいけなくなると想定される人、あるいは急遽介護をし

なければいけなくなった人にとっての「介護準備活動
2)既に介護が生活の一部として組み込まれ、実践している「介護実践生活」

2.自分が介護される立場における「介活」
1)介護されるようになる時を想定して行う「自分介護準備活動」

2)家族等だれかに介護支援を受けている「介護生活」

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こういう定義をすることから始め、「介活」のあり方を整理していこうと思い、
まず初めに開始したのが、
『家族介護「介活」の進め方』シリーズ。

これまでに
家族介護「介活」の進め方(1):介護家族基本情報の把握
家族介護「介活」の進め方(2):日常の親子のコミュニケーションの機会を
を投稿しています。

『家族介護「介活」の進め方』の元になる準備項目リストは、

【家族介護「介活」準備項目リスト】 
1.介護を必要とする家族に関する情報整理・把握
1)家族とのコミュニケーション基盤作り
①介護を必要とする家族とのコミュニケーションの機会・基盤作りと実践
②介護に関わる(可能性のある)家族とのコミュニケ―ションの機会・基盤作りと実践

2)現状の居住生活状況の把握
①(介護対象の家族は)家族・親族と同居か別居か
◆ ①-1 同居の場合、誰とか、その世帯の構成は
◆ ①-2 単身の場合、生活に不便・不都合がないか
◆ ①-3 高齢夫婦世帯の場合、双方の健康度や生活状況に問題はないか
②(介護対象の家族の住居は)持ち家か借家か、お墓の状況は
◆ ②-1 持ち家の場合、住宅ローンなど負債はあるか、ないか
◆ ②-2 借家の場合、賃料、その他契約内容はどんな内容・条件か
◆ ②-3 お墓の状況
③近隣・地域社会との関係は良好か、関係は薄いか
◆ ③-1 関係性がある場合、その対象者と関係度・関係内容
◆ ③-2 関係性が薄い場合、自治体など連絡先・相談先情報を把握

3)現状の健康度・病気等の状況の把握
①現状通院・かかりつけの病院の有無と病状等
②現状服用の医薬品、施術等
③過去既往の病気・ケガ、手術・入院等の有無と内容
④現状介護認定の有無・程度、介護サービス・介護予防サービス利用状況
⑤健康保険加入状況(健康保険か国民健康保険か)
⑥医療費支払い状況(医薬品含む)
⑦現状利用・実践の運動、サークル、趣味、仕事等 ※1-1)③と関連

4)現状の家計状況、資産・負債状況等の把握
①年金種類と受給額、受給方法(金融機関)・管理方法
②年金外収入(仕事・副業・不動産収入等)の有無・種類・金額等
③預貯金、有価証券等流動資産
④土地建物等固定資産
⑤相続関連情報(本人の相続意向、相続権留保者情報)

5)介護家族情報の整理把握
①直接介護対応家族・親族状況、意向
②間接介護関与家族・親族情報、状況、意向
③介護体制整備上の問題点・課題と対応方法案
④本人の意向・希望

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その内容をガイドブック風にまとめていくことを、時間をかけてやっていこうと
思い、まず手掛けたのが、
親の介護で自滅しない選択』(太田差惠子氏著)の
<第2章 親が元気なうちにしておきたいこととは>
で、前回のシリーズ第2回で、取り上げました。

2章にある以下の9項目のうちの①と②を参考にしたのが、
家族介護「介活」の進め方(2):日常の親子のコミュニケーションの機会を
です。

実は、上の準備項目の1)は、その結果を元に追加したものです。

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①時々は実家に顔を出したり電話をしたりする?
②真逆の価値観であっても、親の話にひたすら耳を傾ける?
③配偶者やきょうだいと親の老後や介護について話す?
④介護が必要になった場合の、親の希望を知っている?
⑤実家の近所の人とは親しくしている?
⑥親の年金額や貯蓄額を知っている?
⑦緊急時の連絡手段を決めている?
⑧病気の母親が1人暮らしになるが、結婚で家を出る?
⑨高齢の親のことを相談できる窓口を知っている?
を参考に考えてみます。

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それで、今回は、③を参考に考えてみます。

③配偶者やきょうだいと親の老後や介護について話す?

前回は、普段疎遠になりがちな、あるいはなっている親と、直接話す機会を
持つことを取り上げました。
家族介護「介活」において、もう一つ欠かせないのが、例えば、老親が夫婦
で暮らしていれば、介護する立場になるかもしてない父か母とのコミュニケ
ーション。
あるいは、同居あるいは別居している、自分の兄弟姉妹。
事情があれば、両親の兄弟姉妹という係累にまで及ぶかもしれませんが、親
の介護に何らかの関係がある家族とのコミュニケーションも、事前に行うこ
とが必要です。

自分一人が抱え込まないように、という目的もあるかもしれませんが、要は
介護の人的資源、あるいは経済的資源の一部を担ってくれる可能性がある(
かもしれない)家族とのコミュニケーションの機会をもつ・・・。

特に、通常、親の介護をするのが当たり前、みたいに考えられがちな奥さん
としっかり話をしておく必要があります。

それぞれ、思いや考えは異なって当然。
それを事前にしっかり、率直に話し合っておく。
意識を共有する、という言い方をよくしますが、ここでは当事者意識をお互
いが持つことも大きな目的・意義となります。

この書では、
「もしもの時の関わり方を考え、話し合っておく」として
1)自分はどのように親と関わりたいか
2)配偶者や兄弟姉妹はどのようにその親と関わりたいか考えているか
3)その結果として1)2)は実現は可能か、意見が異なる場合、折衷案が
あるか、どう調整するか
と、話を進めてみる。

その場合の留意点として
1)親が元気なうちに話し合う
2)いざ、倒れてからだと折衷案や調整のための時間が足りないケースが多い
というような指摘をしています。

その兄弟姉妹が離れてバラバラに住んでいれば、直接顔を合わせて話し合い、
結論を出すのも難しい。

それから重要なのは、どちらの親についても考える必要がある夫婦。
その場合、それぞれの家族とのコミュニケーションが必要になります。

もちろん、他に兄弟姉妹がなければ、自分一人で考え、親と話した上で決める
ことになりますが・・・。

まあ、組み合わせ、事情・状況・条件は、人それぞれ違います。

ということで、前回に続いてのコミュニケーションが課題でしたが、家族間の
コミュニケの必要性と考慮すべき点について、が今回の課題でした。

もちろん、コミュニケーションの課題は、上記の各区分ごとの項目について、
全員が理解し、共有できることが理想で、それらを元にして、
5)介護家族情報の整理把握  に結びつけることになります。

次回は、
④介護が必要になった場合の、親の希望を知っている?
から、考えてみます。

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【家族介護「介活」準備項目リスト】

1.介護を必要とする家族に関する情報整理・把握
1)家族とのコミュニケーション基盤作り
①介護を必要とする家族とのコミュニケーションの機会・基盤作りと実践
②介護に関わる(可能性のある)家族とのコミュニケ―ションの機会・基盤作りと実践

2.介護を必要とする家族に関する情報整理・把握
1)現状の居住生活状況の把握
①(介護対象の家族は)家族・親族と同居か別居か
◆ ①-1 同居の場合、誰とか、その世帯の構成は
◆ ①-2 単身の場合、生活に不便・不都合がないか
◆ ①-3 高齢夫婦世帯の場合、双方の健康度や生活状況に問題はないか
②(介護対象の家族の住居は)持ち家か借家か、お墓の状況は
◆ ②-1 持ち家の場合、住宅ローンなど負債はあるか、ないか
◆ ②-2 借家の場合、賃料、その他契約内容はどんな内容・条件か
◆ ②-3 お墓の状況

③近隣・地域社会との関係は良好か、関係は薄いか
◆ ③-1 関係性がある場合、その対象者と関係度・関係内容
◆ ③-2 関係性が薄い場合、自治体など連絡先・相談先情報を把握

3)現状の健康度・病気等の状況の把握
①現状通院・かかりつけの病院の有無と病状等
②現状服用の医薬品、施術等
③過去既往の病気・ケガ、手術・入院等の有無と内容
④現状介護認定の有無・程度、介護サービス・介護予防サービス利用状況
⑤健康保険加入状況(健康保険か国民健康保険か)
⑥医療費支払い状況(医薬品含む)
⑦現状利用・実践の運動、サークル、趣味、仕事等 ※1-1)③と関連

4)現状の家計状況、資産・負債状況等の把握
①年金種類と受給額、受給方法(金融機関)・管理方法
②年金外収入(仕事・副業・不動産収入等)の有無・種類・金額等
③預貯金、有価証券等流動資産
④土地建物等固定資産
⑤相続関連情報(本人の相続意向、相続権留保者情報)

5)介護家族情報の整理把握
①直接介護対応家族・親族状況、意向
②間接介護関与家族・親族情報、状況、意向
③介護体制整備上の問題点・課題と対応方法案
④本人の意向・希望

2.介護に関する基本知識・情報の調査・把握
1)介護保険利用のための諸手続き
①自治体介護担当部署連絡先・相談先、地方包括支援センター連絡先・相談先
②介護認定調査申請方法とそのプロセス、関与方法等
③ケアマネジャーの選出方法・相談先

2)介護保険制度、介護システム等の基礎知識
①介護保険利用者要件
◆ ①-1 介護保険料負担者と負担介護保険料
◆ ①-2 適用対象者年齢要件および年齢外特定疾病要件
◆ ①-3 要介護度・要支援度ランクと要件
②介護保険制度の内容
◆ ②-1 介護給付・介護報酬制度と負担介護費用
◆ ②-2 介護保険適用サービスと介護保険適用外サービス
◆ ②-3 介護保険利用時の負担費用と条件
◆ ②-4 その他制度内容
◆ ②-5 制度改定時の内容確認
③民間介護保険
④成年後見制度

3)介護施設等の種類と業務内容
①公共型施設事業所と特徴、事業内容
②民間型施設事業所と特徴、事業内容
③福祉用具事業者と役割、事業内容
④医療関連事業所と役割
◆ ④-1 医院・病院
◆ ④-2 看護事業所
◆ ④-3 薬局
⑤その他関係先
◆ ⑤-1 自治体担当部門
◆ ⑤-2 NPO、ボランティア組織その他業務提携先

4)介護サービス利用方法・利用手続き
①ケアマネジャーの選出・依頼と役割
②在宅介護・施設介護に応じた介護体制と介護利用方針
③月度介護サービス利用計画

5)企業・団体等の介護休業制度、介護支援制度に関する知識・情報
(企業・団体就労者の場合)
①法定での介護休業制度の内容と利用用法
②企業団体独自の介護支援制度の有無と内容、利用方法
③介護休業制度・介護支援制度利用方法と手続き

6)その他の関連知識
①認知症に関する知識・情報
②見守りシステム
③成年後見制度
④民間介護保険
⑤介護関連情報ソース 

3.介護体制・方法の検討・計画立案
1)介護を受ける場所・方法の検討・設定
①在宅介護
②施設介護(入所・入居型)
③在宅介護と施設介護の併用
④施設選択要件と選択判断基準
◆ ④-1 要介護・要支援度、利用サービス等に応じた選択
◆ ④-2 評価・評判による選択
◆ ④-3 費用・経済的条件に応じた選択
◆ ④-4 家族介護体制に応じた選択

2)医療並行利用時の対応方法
①必要病院と利用手段
②訪問診療・訪問看護の必要性と対応方法

3)介護等諸費用の試算・見積もりと負担方法
①想定介護時の介護・医療費試算と費用負担・分担試算
②施設入所時の費用負担試算と準備方法
③在宅介護選択時の住宅改修諸費用見積もりと負担方法

4)介護担当者とその方法・体制計画
①介護離職防止のための方策
◆ ①-1 介護休業制度・介護支援制度利用計画
◆ ①-2 必要介護費用負担計画
◆ ①-3 (万一)介護離職選択時の諸計画  ※別途項目化、要

②家族・親族介護体制計画
◆ ②-1 家族・親族等介護関与打ち合わせ・コミュニケーション
◆ ②-2 家族・親族介護費用分担検討
◆ ②-3 連絡体制・方法確認

③介活実行計画および実介護生活準備計画
◆ ③-1 介活実行スケジューリングと実行プロセス管理、介活ノート作成記入
◆ ③-2 介護必要時介護計画およびスケジューリング、実行プロセス管理(介活ノート活用)
◆ ③-3 介護生活開始後の変更・必要事項対応

 

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