医療と介護、病院と介護施設。人それぞれ異なる介護生活:中日新聞<生活部記者の両親ダブル介護>より(3) 




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10月から、中日新聞で始まった、同紙生活部三浦耕喜記者ご自身の
ご両親の現状の介護生活を綴る連載。
年内6回を数えている、題して<記者の両親ダブル介護>
2回分ずつ紹介してきました。

第1回:介護事情は千差万別。恵まれている特養入所
第2回:「食べることは、生きること」と見つけたり!



今回は、5回目・6回目を、まとめて。

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 (第5回) 母の転院 寝台ごと福祉タクシーで (2016/12/7)
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 現状の医療制度では、回復期病院への入院も一定期間で退院もしくは
転院を余儀なくされる。
矛盾を感じますが、やむなく入院中の病院から他病院へ転院せざるを
得なくなった母親にまつわる体験記と父親に関する記述です。

今回の記事は、こちらからどうぞ



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 (第6回) ふるさとの力 かるかんを「たもる」 (2016/12/21)
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 認知症になった母に姉妹が訪問した時のこと。
父が次第に弱ってきた日々のこと。

第6回目の記事は、こちらからお読み頂けます。

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要介護4の状態では、多くは、医療と介護、両方のケアを必要とします。
従い、状態によっては、介護施設での生活ではなく、病院での療養に頼る
べき時期・期間が長くなります。
そして、同一の病院での入院期間には制約がある。

医療費の軽減、ベッドの確保などを理由に、できるだけ、自宅や介護施設
での生活に戻らせることを意図した制度運用です。

しかし、病状・症状の回復が期待できないときの、病院間の移動は、却っ
て費用を増やすことになります。
地域包括支援システムの形式のみが働くのです。

地域包括支援と称して、余分な仕事を作っている面もあるのです。
転院した病院では、初診扱いで、再検査も当然のように行われます。
これでは、受け入れ先の病院の収益を上げるためのような措置にさえ映り
ます。

介護施設や在宅での医療行為のために往診を必要とする場合も、余分の費
用が発生します。

こうした移動で、福祉タクシーも売上げにつながる・・・。

介護施設での医療体制を作り・維持するためにも、訪問医療・訪問介護シ
ステムの拡充が必要で、なかなか人材の確保も困難・・・。

どの形が本人にとっても、医療保険・介護保険制度においても望ましい在
り方なのか、十分検討する余地があるということです。

記者の母上の介護と医療生活には、こうした医療・介護制度が働き、種々
の課題があることも読み取ることができるのです。

こうした経緯において、在宅介護、施設介護、病院入院、あるいは老老介
護、家族介護、ダブル介護など、さまざまな状況の変化があります。

ひとそれぞれの、異なる介護生活があります。
そして、ひとそれぞれの年末があり、新年の迎え方があります。


 

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結城康博氏著

☆☆☆『介護 現場からの検証』(2008年5月20日刊・岩波新書)

カスタマーレビューページ

☆☆☆☆『在宅介護 「自分で選ぶ」視点から』(2015年8月20日刊・岩波新書)

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