増える介護小説:『老乱』『我らがパラダイス』『どんぶらこ』 

2017/5/29付日経夕刊に
「介護小説に新たな視点 暗いイメージ払拭 高齢者目線で描く」
という見出しで、昨年から今年にかけて出版された3冊の、介護をテーマとした小説が
中野稔編集委員により取り上げられていました。

私はまだ1冊も読んでいないのですが、以下、記事から一部引用し、紹介します。

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◆林真理子著:『我らがパラダイス』(毎日新聞出版・2017/3/17刊 )
 東京・広尾の介護付き高級マンション「セブンスター・タウン」に勤める3人の女性
を主人公とする長編小説。

 ◆それぞれ深刻な介護問題を抱える3人は、あまりの境遇の違いに理不尽さを感じて、
入居者を巻き込んだ「闘争」を始める。
介護の過酷な現実の一方、主人公の一人と認知症の入居男性との恋愛も描かれる。

※以下略

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◆いとうせいこう著・(短編小説集)『どんぶらこ』(河出書房新社・2017/4/20刊)

 年老いた両親の介護を描いた短編の表題作とする、東京の自宅近くの介護施設に
両親を引っ越させた男性「S」の物語は、実際の事件を基に描かれた。

※以下略

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◆久坂部羊著:『老乱』(朝日新聞出版・2016/11/7刊 )

医師でもある筆者が、介護する側だけでなく、介護される側の視点も取り入れ、認知症
を描いた長編として注目を集めた書。
「長年、在宅医療を通じて高齢者と向き合っていると、認知症患者の気持ちが分からない
と悩む介護者が多かった。小説でも患者視点で書いたものは少ないので、自分で書いてみ
ようと思った」と作者。

 認知症患者をめぐる新聞記事を随所に引用している。

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今後介護小説は、まだまだ増えるのでは、と思います。

このブログで過去取り上げたことがあるのが

◆『恍惚の人』 (有吉佐和子著・新潮文庫・1972/5/27刊)
◆『0.5ミリ (幻冬舎文庫)』 (安藤桃子著・幻冬舎文庫・2014/2/6刊)
◆『スクラップ・アンド・ビルド』 (羽田圭介著・文藝春秋・2015/8/7刊) ※芥川賞受賞作
の3冊。

初めの2冊については、以下のブログで触れています。
小説家・映画監督、才媛 安藤桃子の介護小説『0.5ミリ』 :介護マンガ・介護小説がお薦め! (2015/5/30)

恍惚の人』は、介護小説の古典と言えるでしょうか。
まだ「認知症」という用語がなかった時代?の書です。

介護マンガも紹介したことがあります。
介護マンガ『ヘルプマン!』、介護福祉士目指す大学講座で教材に:介護現場、介護制度・歴史の教材に (2017/3/7)


介護の現実を切り取って脚色する・・・。
身につまされる・・・。
我が身を振り返る・・・。

動機・意図はさまざまです。

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