孤独であること、ひとりでいることはいけないこと?:「時間」がない男が「居場所」のある女に頼るミライ(13)

 

『「居場所」のない男、「時間」がない女』(水無田気流さん著)を
ネタにして始めた
<「時間」がない男が「居場所」のある女に頼るミライ>ブログ


『第1部 居場所のない男』
「第1章 男女の時空間分離がもたらした悲劇」
は以下の7回で終了
第1回 ⇒ 関係貧困と時間貧困、時空の歪みを歯噛みする
第2回 ⇒「亭主元気で留守がいい」から「亭主ピンピンコロリがいい」時代へ
第3回 ⇒ 粗大ゴミ・産廃・濡れ落ち葉男性の今昔とミライ
第4回 ⇒ 時間がある若い世代の居場所確保と疎外感克服法は?
第5回 ⇒「男は、女はこうあるべき」が崩れる社会に備える
第6回 ⇒ 時代で変化してきた夫婦の関係性の明日は見えるか
第7回 ⇒ 男性よ、愛情表現する勇気とスキルを持とう!

そして、いよいよ「居場所がない男」を明確に決定づける検証レポートの
「第2章「弱音を吐けない」という男性問題」に入りました。
第8回 ⇒ 愛情ビジネス結婚と損得感情・損得勘定結婚
第9回 ⇒ 弱音を吐かない強みと弱みへの対応法
第10回 ⇒ 夫婦・独り身の平均寿命の違いの原因は?
第11回 ⇒ そして男性のまわりにはだれも居なくなる?!
第12回 ⇒ 女性が新しいコミュニティを創造してくれる!?:

20歳違いの世代間ギャップはここで決定的になるでしょうか。
今回は第13回。
男性にとって、読みづらい話がまだ続きます。
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『第1部 居場所のない男』
【第2章「弱音を吐けない」という男性問題】から
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<一人暮らしの高齢者は近所づきあいも乏しい>

 たとえば、2007年「国民生活選好度調査」によれば、近隣住民と「よく行き
来している人」はたった1割、「ある程度行き来している」
が3割で、残る6割は
「あまり」、ないしは「ほとんど」行き来しえ
おらず、8%弱の人は「当ては
まる人がいない」という。

2011年の「高齢社会白書」の調査結果による、「困ったとき同 居の家族以外で
頼れる人」の国際比較:


日本は「いない」が突出して20.3%と高く、最も頼りにするのは
「別居の家族・
親族」で、これは他国も同様に高い。

また「友人」に頼るは、他国が35%以上だが日本は17.2%と突出し て低く、
「近所の人」に頼るのは日本では18.5%程度で、他国は25%
前後以上となっている。
(他国のデータとして、アメリカ、ドイツ、スェーデンを紹介)

「個人主義」と言われる欧米諸国のほうが、友人や近所の人にずっ と頼る傾向
が高い。

 これは、農村社会的「ミウチの恥」意識が残存していることの証左 であろう。

急速に近代化を遂げ、プライバシーの概念が成熟する前に 伝統的コミュニティ
が解体してしまった日本の大きな課題といえる。

コミュニティが解体し、頼れる相手の数が減る一方で、近年日本で は、家族に
対する「精神的つながり」「やすらぎ」などを求める人の
割合は増加している。

これは、家族以外の集団で、それらが求めづら くなっていることのあらわれ
かもしれない。
だがその家族もまた、
晩婚化・非婚化や、単身世帯の増加などによって、急速
に人々の生活
から縁遠くなってきている。
さらに、男性は女性よりも普段からの近所付き合い乏しい。

2010年「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」によれば、
「つき
あいはほとんどない」という人は全体では5.1%だが、性別や世帯類型 型別
に、その数値は大きく異なっている。

(略)
近所づきあい 近所づきあい2

つまり、男性は、近所づきあいも家族と一緒ならば行うが、自分から 積極的に
出向くことはが少ない。

 さらに同調査による日頃の会話の頻度についての質問でも、一人暮ら しの男性の
コミュニケーションの乏しさが際立っている。
会話の頻度 会話の頻度2
 

この影響は、家族(とりわけ配偶者)に「しか」心理的にも、具体的
なケアでも頼れない男性に、より濃厚に現れている。
その端的な例が、 圧倒的に男性に多い孤独死と自殺者数の増加である。

※次項に続きます

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そもそも、ひとり暮らしが、自分から望んでのモノ、コトなのか
意志とは反対に、そうなってしまったのか、その分類が事前にあれば、
と思いますが、そこは難しいですね。

 ただ、感覚的ですが、男の方が人との付き合いは、女性よりも下手
な人が多いでしょうし、おしゃべりも得てして苦手・・・。
言い方を変えると、社交性がある人の比率が低い・・・。

そういうことを示す調査はないでしょうか・・・。

別の視点で考えれば、本や新聞・雑誌などを読むのは女性の方が多い、
という感覚を持ちますし、何でも会話のネタにしてしまうのも女性・・・。

一人暮らし、夫婦、家族云々という社会の単位での比較の前に、男女
の性質・気質・本質に違いがある。
そう思います。
口下手、話下手、無口・・・と言うように。

 とすると「居場所がない」という要素・要因のひとつに「話・会話の
ネタがない」というのもあげられるかもしれない・・・。

だからといって、それが孤独死・自殺に直接結びつくものではないと
思いますが、人とのコミュニケーションを苦手とし、そういう機会や場を
持とうとしない、極端を言えば、それを嫌う、ということになれば・・・。

それは、絶対的に否定すべきこと、あってはならないことと判断すべき
か・・・。
断定できない、また断定する必要もない・・・。
そう思うところもあるのですが、いかがでしょうか・・・。

農村社会を引き合いに出して、コミュニティの解体とか、絆返りの大切さ
を強調するという定型的な発想にも、私自身は、少々ズレを感じています。
コミュニティの多様性に加え、一人でいることの内面的な、あるいは生き
方の多様性。
そこにも眼を向けるべきと考えています。

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【水無田気流さん・プロフィール】
1970年神奈川県相模原市生まれ。詩人・社会学者
早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。
著書:『シングルマザーの貧困』『無頼化した女たち』
『黒山ももこ、抜けたら荒野 デフレ世代の憂鬱と希望』
『平成幸福論ノート』(田中理恵子名義)など

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