居場所がないと生きては行けませんか?行き場所がある人生を:「時間」がない男が「居場所」のある女に頼るミライ(24)

『「居場所」のない男、「時間」がない女』(水無田気流さん著)
を ネタにして始めた
<「時間」がない男が「居場所」のある女に頼るミライ>ブログを
同書の流れに沿い、長々と以下のようにシリーズ化してきています。

現在、「男性」の貧困問題を端的に示した「関係貧困」を提起し
対策を警告する
【第3章 日本男性の「関係貧困」】に入っており、
第17回:サラリーマンの定義・対象範囲が微妙です
第18回:自分流の労働観・家族観を持つ時代へ
第19回:関係貧困の象徴、孤独な男性はどこへ行く
第20回:新しい雇用環境創造のための基本認識
第21回:男性にもある、就労第一主義を形成する時間貧困
第22回:単身無業者を支援する「関係貧困」解決社会システム
と続き、
今回は23回目。第3章及び第1部の最終回になります。

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『第1部 居場所のない男』 【第3章 日本男性の「関係貧困」】から
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<「子どもの声への苦情」が示すものとは>

 近年、地域でのトラブルが頻発しやすくなっているのを耳にする。
その端的な例が、子どもの声をうるさいという住民の苦情の増加
である。
これに対処すべく、2015年4月1日より、東京都環境確保条例にて

子どもの声を騒音の規制数値から除外するという条例が施行された。
(略)
(ドイツの例から)2011年、ドイツ連邦議会で、
「乳幼児及び児童
遊戯施設から発生する子どもの騒音への特権付与法」を可決。
これにより、保育施設や遊戯施設から発生する子どもの騒音につい ての
損害賠償請求が禁止に。

(略)
2015年3月31日のNHKTV『NEWS WEB』で(上記)都条例を
取り上げたことに関して
識者による解説では、子どもの声への苦情は2013年以降急増。
苦情を発する人の多くは高齢夫婦や単身者である。
静かに暮らしたい
と思っているのに、新たに保育所や幼稚園などの施設が
建てられるの
はたまらない・・・といった理由から、新しく児童施設が建設
される
のに反対する声も多いという。

(もともとそこに暮らすのが静かだから、という理由に人に限れば当然
のことではないでしょうか? わがままでもなんでもないと思います。)

(略)
以前から少々気になることもあった。
 それは、この子どもへの苦情 を発する人たちの心情を、もう少し精査する
必要があるのではないか、 という点である。

(次項での主張が、決して精査した上でのものとは思えないのですが)

子ども2人2
※次項、最終項へ

<「居場所のない男」問題>

私も居住地域の子育て支援NPO活動の中で、公共施設などでの子 どもの
騒音をめぐる話はたびたび耳にしてきた。
こどもが騒いでうる
さいからと、コミュニティセンターなどによっては
「小学生出入り禁
止」になってしまったところもある。図書館も絵本コー
ナーがあるの
で子どもが多いが、子どもがうるさいという苦情は絶えない
と聞く。

公共施設で苦情を発する人たちは、ほぼ高齢男性だという。

(目的・場所によりけりと思います。例えば、子育て支援センターには
高齢男性は行きませんね。学童待機のための場所にも行きません。
かなり偏った見方、と感じます。)

 言われてみれば、コミュニティセンターは一日中囲碁や将棋をさす高齢
男性であふれ、図書館も一日中新聞や雑誌を読む男性だらけであ
る。
 ふと、考えた。どうして一日中ここにいるのだろうか、と。
(略)
だが私見では、たとえば図書館で半ばうたた寝をしながら紙面をめくって
いく彼らの全員が、調べ物があって切迫した理由から図書館
に来ている人
たちには見えなかった。
(略)

(そりゃそうでしょ。)
(囲碁や将棋を騒ぎながらやる人はいませんね。)

 そうだ、高齢男性は、本当にほかに居場所がないのだ。
(囲碁や将棋を指す人は、目的をもってきています。)
 (こうした場所にくる男は、どの程度とみてのことでしょうか?)

そう思ってから、高齢者から寄せられる「子どもの声への苦情」に 込めら
れた悲痛さが気になっていた。

 この問題は子どもへの騒音を特別扱いするだけではなく、高齢男性 の居
場所作りを行わなければ、根本的な解決はないのではないか。

(この辺りは、かなりこじつけ、独断・偏見が強いのでは・・・)

 子どもへの苦情が増加した2013年は、団塊世代が本格的に引退しだした
年である。
 団塊世代は「昼間居住地地域にいない」サラリーマン男性が、層として
存在感を増した最初の世代でもある。彼らは今まで仕事に邁進し、子育て
は専業主婦の妻に一任し、これまでそして昼間の地域コミュニティの実態
を知らずに過ごしてきた人たちだ。
 その彼らが、急に大量に地域コミュニティに帰ってきた。いや、今まで
時空間分離の生活をしてきたので、突如登場したともいえる。近隣住民の
顔も知らないし馴染みもない彼らには、子どもの声はひたすら「騒音」に
聞こえるのかもしれない。

(種々のボランティア活動やNPO活動などに参加する方々も多いはず。)

若夫婦

本書をお読みの男性読者諸兄は、どうお考えになるだろうか。
 貴兄が現役のサラリーマンであるならば、おそらく日々忙しく仕事をこ
なし、孤立など思いもよらないかもしれない。でも、その職業はかならず
終わりが来る。そのとき、貴兄は居住地域に居場所はあるだろうか。
仕事関係を抜きにした、純粋な趣味友だちはいるだろうか。

 貴兄が病気になった時、あるいは家族が要介護になったとき、「弱み」
を見せられる相手はいるだろうか。仕事がうまくいっていないときでも、
気軽に会える相手はいるだろうか。この国の男性は、「現役」で仕事を
していればすべて上手く回っていくとされるが、裏返せば、仕事を失う
とすべてを失うリスクが極めて高い。

 退職後の自分の人生など考えたこともない、という貴兄にこそ、立ち
止まって考えていただきたい。(略)・・・。

 そんな老後は、果たして幸福だろうか。だが、放っておけばそのリス
クが高いのが、この国の男性である。そうならないためにも、引退する
前から、少しずつ地域コミュニティへ参加し、あるいは仕事以外のつな
がりを積極的に作っていくことを、心からお勧めしたい。
 現在も、日本社会は男性の「就労」には積極的だが、男性の「幸福」
には無頓着なように見える。その歪みが、さまざまな方面で噴出してい
るように思えてならない。
 
(自分の幸福はどうか知りませんが、社会の幸福や孫の幸福など考えて
いる男性、多いと思います。)
(第2、第3の人生を考えている男性も・・・)

 すでに「超」のつく高齢社会となった日本で、孤立した高齢者が増加
することは、地域社会全体の幸福度を低下させる危険がある。
 これを回避し、幸福なお年寄りが増えることを願ってやまない。

(「幸福」の感じ方、定義は一義的なものではありません。自分は幸福と
思えばそれでいいのか・・・。そうとも言えますが、そうとも言えない
部分もあります。)
(もし、今の高齢者において女性の方が幸福と感じる人が多ければ、
というより、そう断定してよいでしょうが、その方々の多くが、就労
とは深く関与せず生活できてきた側面をどう考えるのでしょうか。
そしてそうした方々の方が寿命が永いという事実があります。)

※今回で、「第1部 居場所のない男」を終了します。
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カップル

「第1部 居場所のない男」の最終項「居場所のない男」問題。

正直、あまり素直に読めなかったですね。
「子どもの声への苦情」から最終項への持ってき方が、少々こじつけが
強く、ムリがあるように感じたこともあり・・・。

まあ、目くじら立てて反論する必要はないのですが、上記本文中に
<影の声>風に、感じたことをちょっとメモしました。

団塊世代への配慮・忠告は拝聴しますが、次の現役世代の方々は
実際どのように水無田さんの提言を受け止めるでしょうか。
こちらの方が気になります。

ついでに申し添えますと、この論のサラリーマンは、やはり大都市圏
のサラリーマンを想定しての限定論と読むべきではと感じています。

よくあることですが、類型化の行き過ぎ
第1部の総括です。

次回以降、折々「第2部 時間のない女」を紹介しながら、他の話題
などを織り交ぜながら、女性をテーマに考えていきます。

美容師縦
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『「居場所」のない男、「時間」がない女』から考える
<「時間」がない男が「居場所」のある女に頼るミライ>ブログ

『第1部 居場所のない男』
「第1章 男女の時空間分離がもたらした悲劇」から
第1回 ⇒ 関係貧困と時間貧困、時空の歪みを歯噛みする
第2回 ⇒「亭主元気で留守がいい」から「亭主ピンピンコロリがいい」時代へ
第3回 ⇒ 粗大ゴミ・産廃・濡れ落ち葉男性の今昔とミライ
第4回 ⇒ 時間がある若い世代の居場所確保と疎外感克服法は?
第5回 ⇒「男は、女はこうあるべき」が崩れる社会に備える
第6回 ⇒ 時代で変化してきた夫婦の関係性の明日は見えるか
第7回 ⇒ 男性よ、愛情表現する勇気とスキルを持とう!

「第2章「弱音を吐けない」という男性問題」から
第8回 ⇒ 愛情ビジネス結婚と損得感情・損得勘定結婚
第9回 ⇒ 弱音を吐かない強みと弱みへの対応法
第10回 ⇒ 夫婦・独り身の平均寿命の違いの原因は?
第11回 ⇒ そして男性のまわりにはだれも居なくなる?!
第12回 ⇒ 女性が新しいコミュニティを創造してくれる!?:
第13回 ⇒ 孤独であること、ひとりでいることはいけないこと?
第14回 ⇒ 男子よ、自分の健康管理は自分で!
第15回 ⇒ 自殺統計から仕事と生活のあり方を考えてみる
第16回 ⇒ 平均寿命が短い男性には時間もない!?

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【水無田気流さん・プロフィール】
1970年神奈川県相模原市生まれ。詩人・社会学者
早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。
著書:『シングルマザーの貧困』『無頼化した女たち』
『黒山ももこ、抜けたら荒野 デフレ世代の憂鬱と希望』
『平成幸福論ノート』(田中理恵子名義)など

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