
長寿社会では、晩婚の基準を変えるべき?:結婚、してみませんか(15)
2012年11月24日からAmeblo で22回に亘って、結婚をテーマに投稿。
その投稿を消去し、こちらの<世代通信.net>に転載。
内容を再確認し、修正したり、付け足ししたりしつつ 今思う別の観点も
加えて結婚を考えてみる <結婚、してみませんか>シリーズです。
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Ameblo編・第15回:女性の高学歴化と晩婚化・未婚率の向上
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結婚年齢の上昇傾向が続いています。
結婚しない状態の継続が、生涯未婚率の向上 につながっています。
高学歴化が進むと、結婚年齢が上がると言わ れています。
中卒者が集団就職で関東・関西地区などに 大挙して押し寄せた遠い昔。
高校進学までが普通だって時代を経て、大学 進学が当たり前になった現在。
学歴が上がれば社会人として自立する時期が 遅くなり、自然、結婚年齢は
上がります。
そういえば最近「学生結婚」という言葉もほとんど耳にしなくなりましたね。
学歴が上がることで招くこと。
就職し、経済的に自立し、生活するために働き、 そして働く喜び・生き甲斐
を感じる・・・。
認められたいと願い、何かにもっと貢献したい と思う・・・。
働いて得た収入で、旅行や趣味や自分磨きに 時間とお金を掛け、その生き方
・暮らし方を継続 したい、もっと経験したいと考え・・・。
こうなってくると、男性と付きあうこともその 暮らし方・生き方の中の単
なる?選択肢の一つと なってしまう・・・。
単純に考えると、その傾向・志向がなんとなく 連想され、理解できる気もし
ます。
しかもその流れはせき止めるわけにはいきません。
当然の権利でもあるから・・・。
まだまだ女性にとって働く環境・条件は厳しいで すが、どんな形であっても、
高校卒業以降も進学し、 専門教育も受け、自分の能力を活かすべく働くこと
が当たり前になった時代の結婚。
結婚後の就労。
夫婦や家族という社会生活を維持するだけでなく、
自分の能力を活かす、
好きなことをやる、
自己実現や社会貢献をしたい、
働くことを通じて人と社会との関係を持っていたい、
など多様な価値観と行動スタイルがあります。
高学歴化は、結婚が生き方の内の一つの要素であ り、働くという要素の方が
価値があるという認識を 女性が持つ傾向が強くなることを示しています。
晩婚化・未婚率の向上は、とどめようがないので しょうか・・・。
※2013-02-21 記
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高学歴化が、晩婚化につながる・・・。
これは、必然性がありますね。
晩婚化は、第1子出産時期が遅くなる「晩産化」につながるのも必然。
晩婚も晩産もない、非婚未婚・子ども無しも確率的には高くなる・・・。
だからどうだ、ということはもう議論する必要はないですね。
2013年の結婚データによる平均初婚年齢は、夫は30.9歳・妻は29.3歳。
恐らく、2020年までには、女性も平均初婚年齢が30歳代になるのでは、
と思います。
ところで、晩婚は何歳以降なのかという定義はあるのでしょうか?
国が規定するのも変な感じです。
感覚的には、やはり35歳が分岐点でしょうか・・・。
男性は40歳、と感じる人も多いようですが・・・。
平均寿命が、女性86.83歳、男性80.50歳ということを考えると、男性の
晩婚基準年齢が女性より高い、というのは、ある意味、合理的ではない
ですね・・・。
むしろ、男性の方が、30歳で晩婚、という感覚が合理性をもつかも・・・。
などということになると、焦りを招くことになるでしょうか?
第1子の妊娠・出産年齢が、何歳くらいまでが望ましいか・・・。
という視点で、晩婚化が望ましくないことが語られますが、最近は、30代
後半に第1子を出産することも当たり前になりつつある感じです。
となれば、晩婚初婚適用年齢も、平均寿命の伸びも重ねて考えて、男女と
も40歳くらいとしてもよいのでは・・・。
そう感じます。
ライフイベントの年齢モデルは、さまざま・・・。
晩婚化を奨励する必要はないですが、悲観することもない。
ただ、自分の親の介護の問題を考える必要がある将来。
結婚・出産の年齢と家族の年齢をも重ね合わせた上での人生設計、
ワークライフ&ケアバランスを考える必要があります。
あまり深く考えなくても問題なくやって行ける人もいますし、
準備周到、計画的にやってきた人でも、そのシナリオが、簡単に崩れて
しまうこともあります。
結婚は、そうした不測の事態に備える上で、役に立つ機能を意外に強く
持っているもの。
そう感じています。
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