トヨタ、来年から不妊治療休暇制度を導入。ロレアルは、妊活時短勤務制度を4月から導入済み

妊活、不妊治療に関する記事を見る機会が少しずつ増えつつあるように思います。

2016/8/6付日経では、日本を代表する企業トヨタの
「トヨタ、不妊治療休暇を来年1月メドに導入  少子化対策に力」
と題した以下の記事。
このところトヨタは、こうした情報を発信しており、一番喜んでいるのが政府では
ないかと、感じています。

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トヨタ自動車は8月5日、社員の不妊治療の支援を目的とした休暇制度を設ける方針を
明らかにした。
 2017年1月をメドに新制度を導入し最大で年間5日程度休めるようにする
 休暇期間中は無給とする方針。
 トヨタは在宅勤務制度の充実など少子化対策に力を入れており、新たな休暇導入は同
様の仕組みが産業界に広がる契機となりそうだ。

 このほど労働組合に新制度導入の方針を伝えた。
 対象となる社員の範囲など詳細は今後詰める。
 働きやすい環境を整えることで、優秀な人材を確保する狙いもありそうだ。

 トヨタの人事部門は女性活用を目標の一つとしており、月内にほぼすべての総合職を
対象にした在宅勤務制度を導入する。
(参考)
⇒ トヨタ、今夏から総合職に在宅勤務:柔軟な働き方への変革の基本とは2016/6/30

 労組は17年にも工場出身の女性を執行委員に登用する方針だ。
(参考)
⇒ 製造現場出身で初めて女性がトヨタ労組執行委員に:製造現場の働き方改革は女性の視点から (2016/7/28)

 不妊治療を受ける人の増加に伴い、企業の間でも支援の動きが広がっている。
 パナソニックや三菱重工業などで不妊治療を目的とした休暇制度を設けている

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先日、別のブログサイト<人事人材.com>で、
女性社員で成り立つ化粧品・日用品業界の働き方改革は普通の会社でも普通にできる
と題した投稿をしました。
その中で、日本ロレアルが導入した不妊治療のための時短勤務制度を紹介しました。
その内容を、以下に転載します。

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 日本ロレアルは今年4月から不妊治療などに取り組む従業員が時短勤務できる制度を導
入。
いわゆる「妊活」を理由に勤続1年以上の正社員と契約社員が利用できる。
1日3時間半以上、週2回以上勤務すればよい。
出産や育児だけでなく、子供を授かるためにも柔軟な働き方を認めてほしいという声に
応えた。

 約1400人の美容部員が対象。性別、年齢を問わず、回数などの制限も設けない。
 時短勤務で仕事のストレスを減らし妊娠しやすい体作りに取り組んだり、病院に通った
りできるようにする
制度利用後に退職しても条件を満たせば3年以内なら復職できる「ウェルカムバック制
」を設けた。

 昨年は、美容部員向けの育児時短制度の対象期間を子供の満3歳の誕生日から満10歳ま
で延長した結果、時短勤務の取得率は43%増えたという。

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 厚生労働省によると、晩婚化や働く女性の増加を背景に、体外受精など特定不妊治療
で助成を受ける人は増加を続け、12年度には前年度比2割増の約13万5千件だった。
治療では時間の制約を受けるため仕事を辞める女性も少なくない
時短勤務が可能になれば治療と仕事を両立できる。

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トヨタの場合は、無給の不妊治療休暇制度。
ロレアルは、不妊治療のための時短勤務制度。

どちらの方にニーズがあるか、分かりませんが、どちらもある程度アンケートを行う
など検討した結果のことと思われます。
というわけで、理想としては、両方の制度を選択できるようにした方がよいのでは、
と単純に思います。
どちらも、希望する人がいるのではと思われるのですが、どうでしょうか・・・。

少子化対策として企業ができる具体的な支援制度。
晩婚・晩産化も一つの背景として、安全で、できるだけコストを低減化した不妊治療
のニーズは、このところ急速に増えつつあるようです。
妊活から出産、育児、教育まで、子どもへの手当支給を含め、企業が切れ目なく女性
社員をサポートする動きがはっきり出てきている。

政府としては、こうしたモデルを、日本の代表的な企業が率先して策定し、導入して
くれれば、自らの政策の成果として、誇らしく評価するに違いありません。

経済界自体も、こうした事例・モデルを参考に、優秀な人材の確保のためにも、企業
イメージを高めるためにも、追随することでしょう。

あとは医療分野での研究が進み、安全性とコストダウンが一層進むこと。
こちらも望むのは当然です。

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