ヤフー、リクルート、楽天:ネット大手が婚活ビジネスに参入で婚姻率向上に貢献?

わが国の生涯未婚率は、2012年
男性が約20%で5人に一人、女性が10%で10人に一人が
生涯結婚しないまま。

しかし調査では
「いずれ結婚するつもり」という意志・意欲・気持ちは
男性が約86%、女性は約90%いるとしています。
となれば
やはり今は出会いの場・機会がなかなかないということ。
故に婚活事業、結婚相談事業が
意外にというか、当然というか、廃れず、長続きしている・・・。

実は私、65歳・既婚なのですが
昨年、試しにネットで、結婚上の無料性格診断をしてもらい
自動的に登録した形になっています。



診断結果は、消去してしまったのですが
その後、登録した内容と性格分析結果から
お見合い候補の女性をずーっと継続してメールで紹介頂いています。

実際に会いたいと希望すれば
有料会員として費用を支払うことで、その女性を正式に紹介くださるんですね。

昨年7月頃に性格診断をしてもらってから
もう30人以上の紹介メールをもらっています。
(私の年齢と希望から、40歳代の方ばかりです。)

お会いしてみたい方ばかりなのですが
経歴詐称の詐欺行為ですし、お金もかかりますから、グッと抑えています。(笑・汗)



さて
4月9日付日経紙で
結婚を希望してもなかなかチャンスがない潜在需要を掘り起こすべく
「ネット大手 婚活に参入!」という記事を見かけました。
実際には、それ相応に以前からネット婚活事業を行ってきていると
思うのですが・・・。
そこで掲載されている内容を以下に整理してみました。

m-3

ヤフーの婚活事業の特徴

結婚相談の「パートナーエージェント」と提携し
4月9日に「ヤフー!婚活コンシェル」の受付開始。
5月の東海地方からの開始の後、7月以降全国へ。

通常の結婚相談所では
入会時に店舗を訪問する必要。
ヤフーの場合は店舗訪問は不要で
免許証など本人確認用書類のコピーをメールで添付送信すれば
ネット上で登録が済む。
登録後は、専門スタッフが紹介、交際、結婚まで支援。
(って、簡単に進めばいいですが・・・。)
利用者の条件を把握し、1ヶ月に6人以上紹介してくれるそうです。

月額料金が9800円、登録費用が9200円と
一般の相談所に比べリーズナブルな価格。
また
お見合いの日程調整や成婚料も無料で
従来の婚活企業に不満・不安を持っていた層の需要を喚起する戦略を
打ち出しています。

(下の広告は、パートナーエージェントの無料診断案内です。)


リクルートマーケティングパートナーズの婚活事業の特徴

こちらは
この5月に、リアルの結婚相談所1号店を新宿に開店。
夏までに名古屋、大阪にも開店し、将来的には全国約80ヶ所に拡大。
月会費は1万円以下、登録費用も大手の3分の一程度に抑制。
お見合い日程や成婚料の無料化は、ヤフーと同様。

この方式で
月内にネットでも結婚相手を探すことができるサービスを開始。
「ゼクシィ縁結び」のサイト上で金銭感覚などのアンケートを行い、
結婚情報誌「ゼクシィ」で蓄積したデータも活用して
相性が合いそうな人を紹介。

婚活パーティー事業では
日本旅行と組み、グァム3泊4日の無料体験ツアーを企画。

 

オーネット(楽天系)の婚活事業強化の特徴

ネット婚活では先行している、楽天子会社の結婚情報サービス大手、
オーネットは、中高年向けの婚活事業を強化。



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各社の会費が高いのか安いのか、どのくらいならば適正なのか・・・。
結局、結婚に至らなければすべて無駄ガネ・・・。
そんな気もしますが、
現状、結婚情報紹介サービスの市場は、まだ成長の余地があると見られています。
今後適齢期人口は減っていくのですが、
未婚率が高まり、初婚年齢が上がっている事実は
の結婚願望はあるけれども、できない人が現実に多いことを意味します。

この業界には大手から個人事業まで3000社以上あり
市場規模は、330億円~340億円とのこと。

しかし
ある意味、足元を見透かしたかのように
安易な参入の絶えず、不透明なサービス内容や料金体系などに拠る
トラブル、クレームも多発。
国民生活センターによれば、
2014年のトラブル相談件数が2257件。
当然、表面化させず、不満を抱えたままの人も多いはず。

「紹介された相手が希望と違う」
「相手の勤務先が最初の情報と違う」
などが理由にあると報告されています。

まさに情報サービス業なのですが
人と人に関わるサービスであり
最終的には、当人同士の問題とはいえ
少なくとも料金を取って、仲介しているのですから、成婚率は目安になるはず。
その情報を公開してこそのビジネスと思います。

個人的には、できれば有料紹介ビジネスの力を借りたくないですが
お見合い機能と見れば、その意義も大きいので
健全な運営であってもらいたい、
そのために、ネットが一層有効に活用されれば
と思っています。

m-2

今年は、結婚件数が増えますように!

人口動態数値実数推移
結婚をテーマに、最近書いたブログを、ご覧頂ければと思います。
→ 婚姻率、生涯未婚率の改善・回復策はあるか?:少子化対策の源流としての結婚を考える 
→ 未婚選択の方に考えて頂きたい社会的責任と背景:高齢者支援率から考える少子高齢化社会対策

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