就業率や未婚化・晩婚化など気にせず自分の人生設計で:日経【女性力活用の課題】を考える(3)

 

日経ゼミナール【女性力活用の課題】の着眼点(2014年7月掲載)

これまでも日本では、男女共同参画社会の実現に向けた取り組みが進められてきた。
しかし、いまだ女性が能力を発揮できているとは言い難い。
女性の働き方は、世代や家族形成による影響を受けやすく、男性と違って多様だ。
近年の女性にまつわる変化を捉え、女性活用上の課題について述べる。

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3.上昇する30歳前後の就業率 (2014年7月18日)
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◆大学進学率の上昇を背景に男性同様に働く女性が増えているが、
出産・子育てによる離職者も多い
成長戦略では「M字カーブ」の解消に向け、
2020年の25~44歳の女性の就業率目標を73%とする。(10年よりプラス約5%)

◆女性の就業率の変化をみると、近年、30歳前後の就業率が上昇し
M字の底は上がっている。
これは単純に女性の社会進出の結果とは言えず、背景に、
未婚化・晩婚化、晩産化の進行、結婚・出産に伴う離職
状況の変化、
雇用形態の変化がある。

24歳以下の就業率の低下は進学率の上昇による。

◆未婚女性の就業率は、30~34歳では1990年は約75%、現在は85%超。
就業率の高い未婚女性が、未婚化・晩婚化の進行で増加し、
女性の就業率全体に影響を与えている。

◆有配偶女性の就業率も大幅に上昇。
30~34歳では、90年では3割程度だが、現在は半数を超える。
結婚後も就業を継続する女性が増えたこと、晩産化で出産年齢が
上昇したことが背景にある。
出産年齢の上昇により、M字のボトムは30代後半へシフトしている。

出産・子育てで離職し子が6歳で再就職すると、
働き続けた場合より生涯賃金が約8千万円減少する。
離職による機会損失は個人の人生設計にとって大きな問題だが、
企業にとっても人材採用や育成にかかるコストの損失につながる。
女性が就業を継続できる環境整備が必要だ。

(以上、原文一部加工省略修正し転載)

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一つのライフステージにおいて
仕事を選ぶか、出産・育児を選ぶか、という二者択一方式は本来の
ものではないはずです。
そのどちらも実践・実行し、その折々のライフスタイルを形成し、生活を
営んでいくのが人生と思います。

両者の時間・タイミング・方法・内容などをどのように組み合わせていくか・・・。

結婚・非婚どちらの形においても、
家族・家庭・単身などの単位社会のあり方を基盤として
本人と社会・企業・行政等との関わりの中で、勤務先、職種・職務内容、
就労時間・就業方法、収入・収益などの要素を絡めて、考え、実践していきます。

そこにあるべきは、個人や夫婦や家族など主体の意志、希望です。
そして、その実践・実現に関わる相手との意志と共通意識の確認が必要です。

M字カーブがどうこう、というのはあくまでも統計上のことであって
基本的には、個々人の個別のコト、問題です。

そしてその中で
ぜひ持って頂きたいのが、20歳代での自分の生き方の設計図です。
できれば、25~28歳位までに仕事や結婚や出産などについての一生の問題の
原図を持つことができたら・・・。
女性も男性も、です。

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その時のベースになるのは
自分の能力・適性・技術技能や携わりたい仕事・職種・業種など経済・収入
に直結する<仕事>の基盤・基礎ではないでしょうか。

そうした問題意識を持ち、目標の設定や実現方法などを折に触れて考え、
情報収集や勉強をしていく。

そうした日々を通じて
異性や友人・知人、家族、地域・企業等との関わり・関係を、自身が
望み、求める方法・内容で作り上げていく。
もちろん、途中で切れたり、壊れたりということも当然あります。

就業率がどうとか、婚姻率・未婚率がどうとか、
それらは、統計上のことであって、個人の生き方にはなんの関係もありません。

どう生きるか。
何を職業として生きるか。
これは完全に個人の課題です。

ただ、女性においては、残念なことに、生理的・肉体的に出産が可能な期間が
ある程度限られているという事実。
こればかりはいかんともしがたい為、自分の生き方の中で、どうするか・・・。
やはり、それなりに早く意志・希望を固めておき、
それに沿った行動を取るようにすべき、と思います。

人により、事情により
それは冷静に、あるいは情熱的に、か分かりませんが・・・。

自分という一人の人間としての人生か
妻と夫という夫婦関係を伴っての人生か
家族を形成し、母あるいは父としての役割・責任を持っての人生か
あるいは
非婚・未婚だが母か父としての役割・責任も担っての人生か

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どちらであっても、どの形を選んでも
強い意志があれば、素敵な、価値のある人生を送ることができると思うのです。
そして悩みながらもその意志を形成したり、時に修正したり、
転換することもまた個人の意志に拠るところ・・・。

失敗や後悔は当然あり、ですが
正直、後悔などしている暇はないですね・・・。
先の楽しみの実現を考えることに忙しいはずですから・・・。

そのためにも学び続けることも欠かせないでしょうね・・・。

意志のない、時に流されるままの人生にはならないように・・・。
常に自問し、自戒しているモノ、コトです。

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日本経済新聞は、
<アベノミクス>の女性活用・女性活躍政策に殊の外ご執心です。
同紙の「経済教室」面の「ゼミナール」と「時事解析」欄。
そこで、昨年2014年から今年にかけて
◆『女性力活用の課題』<ゼミナール>(2014年7月16日から10回:にっせい基礎研究所)
◆『女性の力を引き出す』<時事解析>(2014年12月22日から5回:辻本浩子編集委員)
◆『女性登用の課題』<ゼミナール>(2015年4月16日から10回:第一生命経済研究所)
と<女性>をテーマにしています。それらのシリーズを素材にし、他の視点も時おり挟みながら
女性活用問題を、経営視点、男女・結婚問題、結婚・出産・育児・家族家庭問題、
生き方などと絡ませ、シリーズで考えています。

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このシリーズでのブログを以下にラインアップ!
⇒ 女性の就労率向上が出生率向上につながるか:日経[女性力活用の課題]から考える女性の生き方(1)
⇒ 男女雇用機会均等法の目的と成果とこれから:日経【女性力活用の課題】を考える(2)

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