ミドル世代の転職増加。保育・介護にも対応できるワークライフバランスを30代ミドルで考える。
2015/10/6付日経に
<ミドルの転職「増えた」45% >という以下のようなダイジェスト記事が
載っていました。
-----------------------
人材サービスのエン・ジャパンが転職サイトの利用者約550人を対象に
7月末~8月末に実施したアンケート調査。
30代後半から50代前半の7割以上が自分をミドル世代だと考えていた。
また45%はミドル世代の転職が増えていると感じると答えた。
これまで転職といえば20代後半~30代前半が中心だったが、徐々に上の
年代にも広がっているようだ。
転職活動をする上でぶつかる壁について聞いたところ、
72%が「年齢」を挙げ、「年収・給与」が41%と続いた。
同社には、ミドルのための「ミドルの転職」という事業とそれに対応する
サイトがあります。
<エージェントの力で、ミドル世代の可能性をひろげる>
とうたっているミドルの転職サイト。
ミドルとは、どの年代を指すのでしょうか?
「30代前半、駆け出しミドル」
「30代後半、ど真ん中ミドル」
「40代、円熟ミドル」
という表現がこのサイトで見られます。
この枠から外れる50代は、ミドル枠から外れることになりますが。
エグゼクティブ・クラスではない50代での転職は、厳しいということで
しょうか。
アンケートでは、50代前半組にも、自分をミドルと考える人もいたわけ
ですが・・・。
ちなみに、50歳代以上では、シニア層、中間管理層、中年層と定義する
層として、別のアンケートで選択する人が多数でした。
65歳定年制をとる企業が普通になり、高齢者も減少する生産年齢人口を
カバーするための貴重な?資源とされれれば、ミドルにとっては閉塞感を
感じされることにもなるわけで・・・。
そうなると転職も一つの選択肢として十分考える価値はある・・・。
私は、20代後半と30代後半で転職を経験。
30代後半で独立しました。
しかしながら、今の時代、非正規雇用から正規雇用に切り替わることを
期待することが非常に難しくなっています。
保育や介護の問題も、常に生活と仕事上のリスク要因となる時代。
その中で、転職が、賃金のアップも実現する可能性も、高度な専門能力
や経営管理能力を持つわずかの人に限られるように思えます。
しかし、今の時代、これからの時代における専門性とは、企業サイドが
求めるものとは別に、個人が自分の興味関心・好奇心をベースに、いわ
ゆる「こだわり」を持って時間を注ぎ込む領域と対象が<専門>である
と言えると思うのです。
その専門性をビジネス化することで独立し、あるいは、半就労・半独立
の状態を創り出し、保育や介護にも対応できるような人生を設計する。
20代後半からその準備にかかるべきと思うのですが、どうでしょうか?
なお、同社で行った、転職コンサルタントへのアンケート結果も、
「ミドルの転職が増えている」と以下のように要約しています。、
-----------------------
74%の転職コンサルタントが「昨年よりもミドルの採用が増えている」と回答。
ミドルの採用ニーズが高いのは、成長段階にある企業での舵取りを任せられるポジション。
★ 企業がミドルを採用する理由は、「マネジメント力・組織力の強化」。
採用時に重視するポイントは、「業界知識・経験」と「問題意識を基にした課題設定力」。
---------------------------
種々のアンケート結果を示すグラフにも興味深いものがみられます。
こちらのサイトで確認してください。