止まらない子どもの視力低下:改善の見通しが見えない社会とライフスタイル、責任は?

2016/1/23 付日経で気になる記事が・・・
「小学生の視力、過去最悪」というタイトルで、
文科省の「学校保健統計調査」の速報から、以下のように紹介して
います。

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<止まらない視力低下傾向>
子供たちの視力低下が止まらない。

文部科学省がまとめた2015年度の学校保健統計調査(速報)によると、
裸眼視力が「1.0未満」の小学生の割合は30.9%と過去最高になった。
全国の5~17歳の約335万人(全体の24.2%)を抽出して調査した。

幼稚園児も増加の傾向にあり、中高生は半数を超えている。
専門家は、スマホや携帯ゲーム機などの長時間利用が視力の低下の一
因とみている。

1.0未満の小学生の割合は、調査を始めた1979年度は17.9%だったが、
その後は増え続け、12年度からは毎年30%を上回っている。
幼稚園児も79年度の16.4%から15年度は26.8%に。ピークの08年度
(28.9%)は下回ったが、依然として高水準。
中学生は54.0%、高校生は63.7%。

日本小児眼科学会の前理事長・川崎医療福祉大の田淵昭雄名誉教授は
「幼いころからスマホなどの画面を長時間近くで見ていることが原因。
家庭内でルールを作ったり、なるべく外で遊ばせたりして、目を酷使
させないでほしい」と指摘する。

子ども眼鏡

<意識化が進む虫歯防止>

一方、虫歯のある子供の割合は改善傾向が続く。

高校生は52.4%で過去最低を更新。
幼稚園児は36.2%、小学生50.7%、中学生40.4%で、いずれも前年度
より減少した。

70年ごろは90%以上の子供に虫歯があったが、学校での歯磨き指導や
家庭での習慣づけが効果をあげているという。
年齢別で虫歯のある割合が最も高かったのは9歳(57.6%)、最も低
かったのは5歳(36.2%)だった。

<調査項目から外れる「座高検査」「寄生虫検査」>
文科省は15年度を最後に、学校保健統計調査の必須の検査項目から座高

と寄生虫卵を外す。
座高検査は子供の発育状態を調べる目的ではあまり活用されていない
ためという。

寄生虫卵は15年度の小学生の保有者が過去最低の0.12%となるなど、
保有者が下げ止まっている。
同省は教育委員会などが必要と判断すれば今後も検査を行うことは可能
としている。

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若い世代の親御さんたちも、虫歯に対する意識は、非常に高いですね。
歯科矯正を行う子どもも、昔と比べると随分増えましたね。

しかし、視力の低下には、親の力が及ばない!
スマホやPC、TVゲームなどがあまりにも生活の中にずっぽりとハマり込
んでいて、抜けることができない。
これだけ毎日長時間、画面を眺め続けていれば、悪くなることは目に見え
ているのに・・・。

ダメと言えない、言わない。
多くの親自身もハマっているから、
自分も子どものときに、そんな毎日だったから・・・。

本来、そうしたゲームを開発し、販売・提供している企業が、その商品や
ソフトが視力・健康に有害なことが分かっているはず。

一日に画面を眺めている時間の許容範囲を科学的に調査し、その基準を提
示すべきなのだが、一向にその動きはありません。
厚労省や経産省なども、所管省庁として、なにかしらのガイドラインなど
の設定など問題化・課題化してもよさそうなものだが、話題にもならない
・・・。
ゲーム

子どもの健康を守る目的で、文科省から問題提起があっても不思議ではな
いのですが・・・。

文科省のHPから、上記の速報値についての資料を以下に引用しました。

<「裸眼視力」経年比較調査結果>
1)平成27年度の「裸眼視力1. 0未満の者」の割合は、幼稚園26. 82% 、
小学校30.9 7%、中学校54.0 5%、高等学校63. 79% となっており、
前年度と比較すると, 各学校段階において増加。
また、「裸眼視力0.3未満の者」の割合は、幼稚園0.70%、小学校8.32%、
中学校25.31%、高等学校36.1 6%。
前年度比で幼稚園で減少、 小学校・中学校及び高等学校で増加。
裸眼視力1.0以下表
裸眼視力1.0以下グラフ

2)視力非矯正者( 眼鏡やコンタクトレンズを使用していない者) のうち、
「裸眼視力0.7未満の者」の割合は、 幼稚園6.52%、小学校1 2.62%、中学校
1 7.66%、高等学校17.2 8% 。
前年度比で、幼稚園で減少、小学校・中学校及び高等学校で増加。
裸眼視力矯正・非矯正比較

子どもの視力低下は、間違いなく大人がビジネス目的で開発したゲームやソ
フトとそのデバイスの過剰な利用によるもの。
製造物責任も、それらの商品・製品に何らかの基準を提示するよう求めるか、
一定基準を超えると、利用できなくなるソフトを組み入れるなど、真剣に考
えるべき時期が来る、その期限を設定すべき時が来るのでは、と思うのです
が、いかがなものでしょうか・・・。

その類のゲームやソフトにまったく関心がない者だから言えるんでしょうか・・・。

他に関心があるコト、他に時間を使いたいコトが多々あって、ゲームソフト
は、その中に入ってこない・・・。
そういう人、若者、増えるといいな、と思っているのですが・・・。

眼鏡1

 

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