保活が「第2子の壁」に影響する馬鹿げた時代を変える: 1more Baby応援団【夫婦の出産意識調査2016】から(3)
出産や子育てを支援する一般財団法人「1more Baby応援団」が行った
【夫婦の出産意識調査 2016】。
日経が取り上げたものを、ここまで2回にわたって
◆「2人目の壁」「第2子の壁」の原因は?: 1more Baby応援団【夫婦の出産意識調査2016】から(1)
◆「第2子の壁」の仕事・職場要因がなくなる社会化の課題: 1more Baby応援団【夫婦の出産意識調査2016】から(2)
として調査報告の一部を紹介してきました。
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今回は、新たに設定したと言われる<保活>に関する質問回答結果を紹介したいと思
います。
ここ数年問題化され、とりわけ今年は、「保育園落ちた!」ブログで政府も本気に
ならざるを得なくなった「待機児童」問題を受けての調査、と言えます。
(本気になったからと言って、抜本的に何かが変わるというものではありませんが。)
以下の分析のまとめが提示されていました。
ただ待機児童問題は、感覚としては、首都圏など大都市に特有の問題であり、地
方都市、自治体レベルでは、さほど深刻ではない印象があります。
ですから、この集計分析も、大きな地域・地方分類に従って整理分析してみれば、
違った結果が見られたのでは、と思いました。
以下、見てみましょう。
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希望する保育園に入れるかどうか。
現状住まう地域での施設の有無・立地、定員・受け入れ状況、待機児童の有無、等
の状況、プラス、生まれた時期・月によって募集対象に入るか入らないか・・・。
そのことで、運不運で片づけられたり、規則・規定ですからという何とも無機的な、
人間味のない、公正さを欠く対応でおしまい、となる・・・。
そんなことまで気にして、妊娠・出産時期を考えなければいけないバカバカしさ。
そもそも、こんな調査アンケ―トをしなければいけないことがおかしいのです・・・。
悲しくなってしまいます。
国・行政・自治体で、この業務に関わるスタッフ全員が、保護者、親の立場なら
ば絶対に憤りを覚えるはずなのですが、別の惑星の、別の種の生き物であるためなの
か、一向に改善される気配がありません・・・。
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「保活」をなくす。
簡単です。
義務教育化すればいいのです。
無償化ではありません。
無償化だと、行かなくてもいい、という選択肢があることになる・・・。
◆当ブログ『保育園義務教育化』からシリーズ
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この質問は、あんまり意味のある質問じゃなかったですね。
調べたり、書類を書いたり、パパだって、できること、やるべきことはあるので
すから・・・。
いずれにしても、保活が「第2子の壁」の要因になるなどもってのほか。
5年~10年をめどに、根本的な制度・仕組みを変える構想が必要なのですが、
今度も参院選の各党の政策には、それらしい骨のあるものは、当然ながら見当たり
ません・・・。