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加速する高齢化。自治体が最優先で取り組むべき高齢化社会の課題:日経<国勢調査から>(1)

6月29日に公表された2015年国勢調査の抽出速報集計。
<抽出速報集計>とは、全世帯の1%に当たる約50万世帯を抜き出した推計値。
調査の全数集計とは異なるものですが、統計的に、相当の近似値を示すものとして、
実施・活用されています。

早速各紙でいくつかのレポートが、月末から翌月初めに掲載されました。

その中で、2016/7/1 から日経で、【国勢調査から】と題して上中下3回にわたっ
ての分析が連載。
その1回目、「高齢者4人に1人、千葉や埼玉など都市部で急増」という
見出しのレポートを、以下紹介します。

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 総務省がまとめた2015年の国勢調査(抽出速報)は世界で最も早く進む少子
高齢化がさらに加速している現状を浮き彫りにした。
 国勢調査のいろいろなデータをもとに、変化する日本の姿を点検する。

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人口の4人に1人が高齢者
 65歳以上の高齢者の割合は26.7%となり、初めて25%を超えた。
 高齢化の波は全国各地に押し寄せているが、特に顕著なのが都市部だ。

国勢調査年齢区分構成

 10年の前回調査と比べた都道府県別の高齢者の増加率をみると、トップ3は
千葉県(21.8%)、埼玉県(19.6%)、神奈川県(18.4%)と首都圏が並ぶ
 高度成長期に就職のため上京し、65歳以上になっている団塊の世代などが多く
住むためで、高齢者は今後しばらく急増が続く見通しだ。


※同記事中の資料を転載しました。

 「25年に東京都と周辺3県で介護施設が約13万人分不足する」。
 民間の有識者でつくる日本創成会議は昨年6月、首都圏で「介護難民」が大勢
生まれるとの試算をまとめた。
 事態を重くみた政府も地方への移住を促す政策を進めているが「地方への社会
保障負担の押しつけだ」という批判も起きている。
 今回の調査結果を受け、議論はますます白熱しそうだ。

 一方で、調査は地方の暮らしやすさをうかがわせるデータも示した
 生まれた時から現在の場所に住んでいる人の割合は福井県が24.8%、山形県が
24.5%と約4分の1に上った。

 首都圏の10~13%に比べ高さが目立つ。
 福井県や山形県は地方でありつつ都市部から離れすぎていない点に住みやすさ
を感じている可能性がある。
 割合が最も低かったのは北海道の9.2%だった。

2

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ある意味、物議をかもした、日本創生会議のレポート。
そのトップが、今度の東京都知事選に立候補が予定されているという増田寛也元岩手
県知事。
もし当選すれば、どのような高齢者対策、介護難民対策を打ち出すのか、見ものです。
(本音のところ、煽るだけ煽って、当事者としては、有効な、支持を受けるような政策
は打ち出せないのでは、と思っているのですが・・・。都のほとんどの区長から出馬要
請があったとのことですが、その気持ちが正直わかりません。私は、この人をあまり信
用していませんので・・・。)

首都圏の高齢者の増加比率の大きさは凄い!と感じるかもしれませんが、前回の調査
から5年後の状況であり、格別のことではないように思います。
また、団塊世代が昨年で前期高齢者に達していますから、これからの5年間の増加率
は、今回よりも低下することは間違いありません。

福井県や岩手県は、都市部から離れすぎていない、としていますが、首都圏からは論
外の遠さで、議論する意味はありません。

都道府県別の65歳以上高齢者の構成比グラフと、上位・下位3位までの資料がありまし
たので、掲載します。

国勢調査65歳以上都道府県別

国勢調査65歳以上都道府県上位下位

こうしたデータから、何が問題かなど、規定する必要はなく、また慌てて対策を考え
ても即効性のあるものがあるというわけではありません。

ただ、10年、20年スパンぐらいで、何をどう改善すべきかを議論し、3年サイクルく
らいで、取り組みの成果、というよりも、その影響などを評価し、また改善を加えて
いく。
そういうサイクルでの活動を、住民・地域と確認し、協働しながら進めていけばいい
のではないでしょうか。

当面各県がめざすべきは、65歳以上でも、意欲があり、健康であれば、長く働くこと
ができる地域社会作りではないかと思います。

ですから、65歳以上の就労率が、その都道府県の活性度を示すことになる。
それが今後の国勢調査の抽出速報集計の最優先の意義・目的とすればと考えます。

※ 第2回に続きます。

犬4

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