大手製造業、事業所内託児所・保育所、祝日限定保育所など開設:労働力不足対策、ワークライフバランスにも

労働力不足時代を受けて、大手企業も安閑としておれなくなり、現有戦力の囲い
込みに躍起!
そんな状況を呈してきています。
そこでのキーワードの一つが「働き方改革」なのですが、私はむしろ、福利厚生
政策に力点を置くことを優先した方がよいのでは、と思います。
小さな声で言うと、賃上げ政策よりも・・・。
そんな感じです。

そのための最優先課題は、子どもを持つ社員・従業員の生活の安心・安定化でし
ょう。
子育て・保育を支援し、育児と仕事の両立はもちろん、家計・家庭生活の安定・
安心化を促進。
ワーク・ライフ・バランスを支援し、生涯設計を支援することにもなります。

企業が、保育所を設置する、託児所を用意する。
それが当たり前。
最近の日経から、2つ紹介します。

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 ホンダ、初の従業員向け託児所 (2017/2/26)
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ホンダは4月、自社の研究所などが密集する栃木県内の拠点で働く従業員向け
に宇都宮市内に託児所を開く。
 同社が社員向けに託児所を設けるのは初めて。
 0歳から就学前までの子供を預かる。
 定員は50人。
 ホンダの稼働日にあわせて祝日も運営するなど、従業員の使い勝手に配慮した
サービスを提供。
 子育て世代の育児と仕事の両立を後押しする。

 ホンダではグループ6社の女性社員数が3千人と、07年に比べて25%増加。
 昨年10月から在宅勤務制度も本格的に導入、育児や介護に取り組む従業員の支
援を手厚くしている。

 首都圏を中心に待機児童問題の解消が遅れるなか、企業が託児所を設ける動き
が広がる
 自動車業界では稼働日に合わせて運営する配慮も目立ち、トヨタ自動車や日産
自動車がかねて取り組むほか、三菱ふそうトラック・バスが昨年2月に事業所内
託児所を開設した。
 日野自動車も今年1月、茨城県古河市の工場に設け、東京都日野市の本社でも
4月の開設準備を進めている。

工場1
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 ジェイテクト、保育所をほぼ全工場に 祝日限定で (2017/3/8)
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トヨタ自動車系部品大手のジェイテクトは2018年度末をめどに、国内のほぼ
すべての工場に祝日限定の企業内保育所を設ける。
 トヨタグループは基本的に祝日も工場を稼働するが、保育所は休みの場合が
多い。
 乳児から小学校就学前の子どもを勤務時間に合わせて預かり、子育て世帯が
働きやすい環境を整える。

 ジェイテクトは国内で12工場を稼働し、電動パワーステアリングなどを生産。
 事務所内を改装して保育所を設ける。
 午前7時半から午後7時まで運営する。
 予約制で外部の保育大手などに依頼し、保育士を迎える。
 企業も費用を負担し、利用料金は1日2000~3000円と外部よりも安く抑える。

 安形哲夫社長は「労働人口は減る一方。多様な人材が活躍しやすい職場を整
えないと、競争力は上がらない」と危機感を抱く。

3

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(参考)
トヨタ自動車、親と出勤の子どもを託児所間「送迎保育」:総合的生活支援システムが広がる大手企業 (2016/11/21)
資生堂、JPHDと合弁で事業所内保育事業会社設立:顧客・社員女性主体企業の責務と期待 (2016/11/18)
日生・ニチイ学館が共同で企業型保育所100カ所開設:企業と社員の密接な関係、大企業で新段階に (2017/2/19)
ビックカメラ「企業主導型保育事業」で保育所開設。流通サービス業社員のライフスタイルを変える福利厚生政策に拍手 (2017/2/24)

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大企業を中心に、企業と社員の蜜月時代、生活丸抱え時代が来つつある。
そんな感じがしています。
製造業の現場での女性就労者は増えていますし、いわゆる「リケ女」の増加、
女性活躍推進法等、で女性構成比が高まっていくことも、そうした、育児支援
制度、関連福利厚生制度の拡充を推し進める要因になります。

もちろん男性社員の為でもあります。

そうした企業では、社内結婚が復活するのでは、とも・・・。
安心して子どもを産み、安心して保育所に預けることができる・・・。

しかも、自分たちのプライベートな時間は増え、自由度が高まる。
旧い、企業へのロイヤリティ・忠誠心は、求められない・・・。
新しい企業と個人の蜜月関係時代と言えます。

給与を引き上げて固定費を増やす現金給付より、福利厚生費に回して、保育
サービスなどの現物給付を増やす。
本来、国や自治体が強化すべき政策を、企業が先取りする。

国のことですから、自分の無為無策を棚に上げて、いずれそうした現物給付
に課税するなどという愚策・悪政を取るようになるかもしれない、などとつま
らぬことまで考えてしまう・・・。

企業には、人材を確保し、育成し、定着させ、事業に貢献することを期待す
日常的な課題があり、実践していく責務がある。
それに対し、現状の政治・行政には、そこまでの危機感や責任感はない。
とまあ、また政治・行政に対する愚痴になってしまいました。

企業頑張れ!
そして、中小企業に中小企業なりの方法・方策があります。
それらを見出し、全従業員が一体となって、望ましい制度の導入に努めて頂
きたいと思います。

 

女子工員

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