知っておくべき乳児のうつぶせ寝の危険性:保育施設死亡事故検証委が報告書
乳児をお持ちの親御さん、そして当然ながら保育関係者の皆さんにはぜひ
知っておいて頂きたい内容です。
2017/3/8付日経夕刊の記事を紹介します。
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うつぶせ寝、危険周知を 保育施設死亡、検証委が報告書
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東京都中央区の認可外保育施設で昨年3月、うつぶせで寝かされていた
当時1歳2カ月の男児が死亡した事故を巡り、都が設置した検証委員会は
3月8日、再発防止に向けた報告書をまとめ、都に提出した。
報告書では、保育の経験の少ない職員が多かったことや、職員が担当を
決めず全ての園児に関わっていた体制などが重なり合って事故に至ったと
推定した。
1歳児は0歳児と比べると丁寧な保育が行われなくなる傾向があり、今回
の事故でも子供の表情、体温などの観察を怠っていたと指摘した。
検証委はこれらを踏まえ、都側に再発防止に向けた14項目を提言。
都内の全保育所にうつぶせ寝のリスクの周知徹底を図ることや、認可外
保育施設への指導体制の強化、保育士養成施設で救命救急処置などの授業
内容を充実させることなどを求めた。
報告書などによると、男児は昨年3月11日、昼寝時間に他の児童とは別の
部屋で約2時間半、うつぶせのまま一人きりで寝かされ、職員が異変に気づ
いたが、その後死亡が確認された。
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とにかく、何があっても幼い子どもを死なせてはいけません。
子が、親よりも先に逝ってしまうことほど悲しいことはありません。
うつぶせ寝の危険性から守る。
自分で寝返りを打てない乳幼児は、しっかり保護者が見守る・・・。
こうした事故は、残念ながら、毎年必ずといっていいほど起きています。
保育所での死亡事故についてのレポートとして、もっとも詳しく調べてい
ると思われるものとして、以下がありました。
◆保育園での保育中死亡率0.007%…あなたはこの数字をどう思いますか? (2016年11月12日)
このレポートも、チェックしておきたいもののひとつ。
◆ 「おかしい、ただの病死ではない」 保育施設の死亡事故、なぜ非公表? 母親のフェイスブック投稿で発覚 (2016年09月02日)
保育を委託された施設は、保育の専門知識をもつスタッフによりケアして
もらえるものという信頼性に基づいて運営されるべきものです。
たいへんな仕事ですが、どうぞよろしくお願いします。