すべての職種・仕事でハイスキル化は可能:女性の地道な努力が可能にする働き方・生き方の多様化

多様化する女性の働き方。
その前提は、育児と仕事の両立、という単一の問題解決の方法としての課題では
ないと考えています。
生き方、暮らし方、自己実現、社会貢献・・・。
多様・多面な要素や目的・目標を含むもので、働き方自体でも、雇用形態や就労
形態、独立・自営・フリーランスなど、選択肢も多様です。
そうした女性の働き方の事例レポートを、ここ2回で日経記事から以下紹介。

経験・能力の高い女性が、在宅勤務やフリー契約で柔軟に働ける時代・社会に
マミートラックから脱出し、育児・仕事の両立実現:在宅勤務、フレックス勤務制を会社一丸で

今回は、その3回目に当たるでしょうか、2017/3/14付日経夕刊から紹介します。

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 ハイスキル主婦に熱視線 人材難の中小企業で採用増
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育児などを理由に仕事を辞めた女性が、離職前のキャリアを生かし活躍する場
が広がっている。
 特に人材難が深刻な中小ベンチャーの「ハイスキル主婦」への視線は熱い。
 人手不足を背景に、時間制約があっても優秀な人材を確保しようと、フリーラ
ンスや短時間正社員といった多様な働き方を認める企業が増えている。

 「キャリアを生かせる仕事にやりがいを感じる」と話すのは、ITベンチャー
ルクサ」で採用を担当する猿田彩子さん(37歳)。
 同社から業務委託を受け、新卒採用を担う。
 大手企業の人事部にいた経験が仕事獲得につながった。

 2001年に大手証券に総合職で入社。リテール営業を経て人事部に異動し、採用
の経験を3年積んだ。

 26歳で結婚後も仕事に打ち込んでいたが、28歳のとき婦人科系の病気に。
 療養と不妊治療に専念するためやむなく退社。31歳で長男を出産。
 近所の英語塾の講師や家庭教師をしながら子育てをしていた。

 「人事の経験を生かした仕事をしたい」と考えるようになったきっかけは、長男
の幼稚園の預かり保育拡充だ。
 キャリア人材に特化した人材サービス「ワリス」に昨年3月に登録。
 翌月からルクサで仕事を始めた。

 企業で仕事をするのは9年ぶり。
 不安材料をすべて紙に書き出し、一つずつ解消に取り組んだ。
 現在は週3日のペースで出勤。必要に応じて在宅で仕事をすることもある。

 人事を統括する瀬尾萌執行役員は、「(事業が)成長を続けているので常に人が
足りない状態。必要としているスキルを持つ人に業務を委託できるのはありがたい」
と話す。

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 第1子出産を機に半分近くの女性が職場を去る日本。
 一度キャリアを中断すると、責任ある仕事に就くのは難しい。
「高いスキルを持っていても、子育てで時間制約ができた瞬間に、キャリアを生か
す機会が少なくなる」。
 育児と仕事の両立を支援するリクルートグループのiction!プロジェクト
の二葉美智子事務局長は指摘する。

 リクルートグループは昨年9月、短時間勤務でスキルを生かす新しい働き方
ジップワークを導入した。
 短日数・短時間勤務を前提に、専門性の高い仕事を担う人材を募集。
 人事労務、マーケティングなどのスキルを持つ25人がグループ各社で契約社員や
派遣社員として働く
 「時間制約を受け入れることで高いスキルの人が獲得できるメリットは大きい」。
 取り組み事例を他社に伝えたところ、導入を決めた企業も出てきた。

猿田

※打ち合わせをする猿田さん(右)

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 ハイスキル女性の派遣も人気だ。
 ビースタイルがキャリア女性を短時間勤務で派遣・紹介する「時短エグゼ」。
 経理や人事、法務経験者を中心に求人は右肩上がり。
 直近3カ月(16年11月~17年1月)は前年同期より4割近く増えた。
 派遣先の7割が中小ベンチャーだ。

 子育てをしながらシステムエンジニアとして働くAさん(42歳)は時短エグゼを
通じて15年3月、給与計算代行のペイロールで派遣社員として働き始めた。
 今年3月、同社の正社員になった。

 1997年にシステム会社に入社。
 2度の育児休業を経てエンジニアの仕事を続けたが、長男が学童保育になじめな
い様子を見て「今は子どもについていよう」と13年に退職した。

 近所の不動産店で営業事務のパートをしていたが、子どもの手が離れてくると、
 専門性を生かし働きたいと思うように。15年2月に派遣登録した。

 スキルを生かして働く中で、新システム導入プロジェクトでの活躍が評価され、
正社員に登用された。
 「ブランクがあっても、スキルを生かして頑張ればキャッチアップできる」。
 Aさんはそう実感している。

1
(佐藤珠希女性面編集長執筆)

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冒頭紹介したブログの最初の方では、フリーランスとして活動する女性を。
2つ目のブログでは、企業に社員として所属して働く女性。
そして今回は、派遣会社に登録して派遣社員として働く女性。

しかし、そのいずれにおいても、働き方・就労形態は多様です。
派遣社員から派遣先の企業の正社員に転身した方も・・・。

非正規社員比率が高く、そのことで、賃金格差が生じていると問題にされる
のが一般的です。
しかし、一方で、高度な専門スキルを持つ女性にとっては、自身の生き方・
暮らし方を考えた時、必ずしも正規社員である必要はない。
むしろ、ひとつの企業・組織に縛られるよりも、ある程度、自由さ、融通が
効く働き方の方が都合がよい・・・。
そういう女性も多数いるわけです。

それが可能な職種やスキルは、まだまだ限られているかもしれません。
しかし定型的な仕事で、雇用期間が短く設定されがちな職種や仕事において
も自分のスキルを磨き、他の同一職種・同一業務を担当する人よりも、高い技
能を身に付け、高い成果を上げることができるようになることで、雇用するサ
イドが手放したくない、より厚遇して雇用を継続したい。
そう考えるようにできれば、と思います。

中小企業も、なんとか人材を確保したいと強く危機感を持つ時代。
自分の強みを見つけ出し、その価値をより高めるよう磨いていく。

そのことが、自身が望む生き方・働き方・暮らし方を実現していく武器になる。
地道な努力も女性の持ち味・強みと思うからです。

ITスキルなどを持つハイスキル主婦。
ハイスキルの種類・領域は、ほとんどの職種・仕事においても開拓・開発可能
ですから・・・。

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