高齢者保有の不動産活用は、新たな価値を生む資産再形成

「老後不安不況」を吹き飛ばせ! 「失われた25年」の正体と具体的処方箋
大前研一氏著・2017/3/31刊)
「第2章 【問題解決編① 政府】老後不安を払しょくするために、政府は何をすべきか」
を参考にして、高齢者世代の生き方・あり方を考えています。

各項の順に、エッセンスを集約した上で、思うところを述べています。
興味関心をお持ち頂けましたら、同書をお求め頂き、ご自分流にお読み頂ければと
思います。

今回は、第4項を受けての第4回です。

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 4.日本に最もふさわしい「高齢者を駆動力とする成長戦略」
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では、高齢者はどうすればいいか。
と問いかけて、いくつかの方法を提示したのがこの項です。
例えば、
◆高齢者の大半が保有する不動産の空き室を利用してのAirbnbビジネス
◆同様、アセット・バックト・セキュリティ(ABS=資産担保証券)の商品化で
の収益化
などを提案し、想定される問題への解決策も提示。
資産からキャッシュを生むやり方を教え、それをやりやすいように規制を緩
することで
「高齢者を駆動力とする成長戦略」を描きます。

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一言で、高齢者の大半が不動産を持っている、と言われても、何割の人が持っている
ものか、その不動産価値はいくらくらいに評価されるものか・・・。
データで示してほしいところです。

本書の第1章で述べている、米国の高欲望社会における高齢者の、シングルス・バー
やシングルス・パーティーでの消費・浪費?などと比べると、こちらの提案は、まさ
に、地に足がついていると言えますね。

消費とは性質を異にし、資産の形を変える、新たな投資により形を変えた資産を形成
する、そのことで新たな消費を生み出す・・・。
そんなところでしょうか・・・。
これならば、大変意義のあること、と思います。
ただ、そうした使用価値・消費価値を生む出すことができる資産がどの程度あるか。
どこならば、それが可能か。
ある程度、限られるだろうな、という気がします。

それとやはり、そうした投資や別資産形成が、社会経済上、絶対に安全か、保証され
るものかとなると、はたしてどうか・・・。
やはりそこには、保証と補償が組み込まれていないと、無責任に国や自治体が奨励し
ても、簡単になびいてはくれないでしょう。
もう一つ、何かしらの工夫が必要に思います。

 

3

※次回は、<「人生の楽しみ方」を、国も企業ももっと高齢者に提案せよ> です。

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以下は,<大野晴夫.com>でのブログです。

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 第1章 【問題提起編】
 「老後・将来不安」こそが、日本経済長期低迷の根本原因だ
   -世界に例のない「低欲望社会」に、二十世紀型の経済政策は通用しない-
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第1回:情緒的・願望型アベノミクスとスローガン型安倍政治の実相
第2回:的も矢も、まともでなかったアベノミクスは、評価基準も緩和・弛緩
第3回:夢と希望に満ちたアベノミクスの現状とこれから。誰も責任を取らない
第4回:円安・円高、どちらにぶれても揺るがぬ経済社会を創り上げる政治を
第5回:肉食系米国人vs草食系日本人?
第6回:モデルなき日本の長期停滞社会経済における処方責任は?

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